Such Is Life

soul-searching-diary

燻されたのは…。

准教授がご自宅で何やら始めたという情報をキャッチした。

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お宅に覗きに伺うと、准教授は「いぶし処」という箱の前で思いつめた顔をしていた。こんな暗い雰囲気の准教授は珍しい。どうしたんだろう…?

 

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燻製をやっていたのだが、「どうも味付けが上手くいかない」と落胆のご様子だ。例え大金の入った財布を盗まれようが、買ったばっかりの車が事故って廃車になろうとも、こんなに落ち込むことはないであろうという顔をしている。(燻製にここまで真剣になれるのは幸せなのか、不幸なのか?)

 

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燻製の出来栄えに納得出来ない准教授は、この世の終りのような顔つきで「味がイマイチかも知れない」と言いながらも、お裾分けをしてくれた。

 

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ご本人の心配をよそに頂いた燻製は、鼻を抜ける芳ばしい香りがしっかりと付いていて、酒がグイグイ進むような燻製独特のリッチな味だ。とても素人(本人はプロだと思っているかも知れないが)の作った燻製とは思えない味に仕上げられていた。おかげさまで家族揃っての楽しい宴が出来ました。ごちそうさまでした。

 

お礼のメールを送ると、その後も准教授は「味付けが…」「レシピがないから…」などと、いつまでも愚痴を言い続けていた。そんなに気にすることはないのに…そうか!分かったぞ!!多分准教授は燻製を作っている間に煙を吸いすぎて、脳が燻されてしまったのだろう。准教授の脳みその燻製…それは食えんわ、いくらなんでもな。Such Is Life.

 

娘の引越しで… 「土筆苑」

関西で学生生活を送っていた次女が、なんとか卒業することが出来た。就職は地元でということで浜松へ戻ってくることに。そして引越しの日となった。カミさんは既に現地入りしていたので、僕は一人で関西へ向かうことに。この日は3連休の中日であったので、渋滞を避けるべく早朝4時半に浜松を出発(僕にとってこの時間は日常的になんら問題の無い時間ではある)。

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なるべく早い時間に娘のアパートの近くまで行きたいと頑張っていたら、休むこと無く草津PAまで来てしまった。流石に腹が減った。そして外は寒い。これはあれしかない…と。何故か高速道路での朝食にラーメンを食べてしまう。しかも何が京都なのか分からないけど「京都ラーメン」だ。正直言って旨くはない(すいません…)。でもラーメンが好きだ。これでいい。次もまたラーメンだろう?うん!(引越しの前にラーメンと格闘している場合ではないが…)

 

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洋食とワインのお店 「土筆苑」~TUKUSHIEN (兵庫県西宮市高松町)

早朝のスタートダッシュが功を奏し、予定より早く荷物をまとめることが出来た。アパート管理会社の最終チェックまでの間にランチに出掛ける。「学生生活を送った街の最後に行ってみたい店」を娘に任せて。

 

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ランチは基本セット 1,000円でメイン料理のチョイスにより値段がそれぞれオンされる。数量限定品もあるが、料理の種類は豊富で約20種類から選べる。

 

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店内はアンティークな雰囲気を漂わせた落ち着いた色調。洋食を頂くに相応しい居心地だ。瞬く間に満席になり、帰りには待ち客が数名いた。

 

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甘めのコーンクリームスープ。洋食屋のランチには、これ以上でもこれ以下でもなく、これでいいと言えるスープ。(で、どんな味なんだ?)

 

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特製ハンバーグ  +200円

初訪問の洋食屋ではシェフに敬意を表してハンバーグを注文することに決めている。(洋食屋ではハンバーグとデミグラソースが腕の見せどころと勝手に思っているので)

比較対象物が無いので大きさが分かりづらいが、ハンバーグは勿論のことながら付け合せのサラダやパスタも充実のボリュームである。

 

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つなぎが多めで中がふわふわした柔らかいハンバーグだ。昔ながらの(最近はやたらと肉汁が溢れているのが好まれるが)基本に忠実な洋食屋のハンバーグ。濃厚なデミグラとの相性抜群だ。 これはいいぞ。

 

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特製メンチカツ  +200円

大きめのメンチが3個。メンチカツは僕の好物だ(注文の際には巧みにメンチへと誘導した)。幸いにもカミさんは少食である(福)。要求するまでもなく「1個食べて」と仰ってくれる。ぎっしりと肉が詰まっている割には軽い感じのメンチだ。これもいい感じだ。

 

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牛フィレ肉 の「ビフカツ」 +800円

以前この店を訪れた際に売り切れだったらしいこの数量限定のビフカツを娘は選択。娘は若いだけに食欲旺盛だが、シェアを要求する父親の食事ルールを心得ているのでハンバーグと一切れ交換してくれた(学生生活で成長してくれたようだ)。柔らかい!衣はサクっと揚がっているが、肉は絶妙の火の入り方で、口の中から直ぐに無くなっていくのが恨めしいほどだ(もう一切れ欲しかった)。こちらも抜群だ。

 

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正統派の洋食屋なのに箸で食べられるという気軽さも良い。(フォークやナイフは置いてない)味はCPを考慮せずとも十分な腕前で、ましてや120%満足のボリュームだ(カミさんと娘の分まで食べた分は差し引いても)。近くにあればハード・リピートしたい洋食屋であった。こんな店が家の近くにあったらなあ…。

 

おっと!?食べ物の話に夢中になってしまったが、この日は娘の引越しだった。

引越しは順調に進み、娘を無事自宅に連れ戻した。入学後にはホームシックになり心配した娘だったけど、学生生活を目一杯楽しんだようでアパートを離れるのが名残惜しそうだった。娘にとっても親にとっても、あっと言う間の4年間だった。次女が戻って7年振りに家族4人が家に揃う生活の始まりだ。新人として社会に巣立っていく次女を陰ながら応援しよう。

 

店を出ると娘が「お父さんが好きなレストランだったでしょう?」と。

「なんでもっと早く言わなかったんだ?」Such Is Life.

 

2日連続で…。

前日は「キャンベルさんの快気祝い」のパーティーで、「おたえ」という焼肉屋に行ったばかりなのに

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清香苑 (浜松市中区佐藤)

また焼肉屋に来てしまった。実はこの日の朝「今日飲みに行かない?清香苑に7時集合で」と連絡をもらったのだ。昨日の暴飲暴食で胃の調子が悪かったので、う~ん焼肉連チャンは…と思ったが、誘ってくれた相手が店まで指定してきたということは相当に焼肉を食べたいはずだ。しかもこの日の夜、僕は家で独りの身だ(嬉)。昨日焼肉屋に行ったことは黙っていることにして、OK!と相成ったのである。

 

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到着時はまばらだった客も次第に増えてほぼ満席に(平日なのに)。ここは家族連れが多く気軽に焼肉を楽しめる人気店だ。

 

タンにミノ、ハツやレバーを食べながらホッピー飲んでワイワイガヤガヤ…。

この焼肉屋は庶民的な値段だけど味はよろしく、肩肘張らなくていい雰囲気だ。胃腸の調子も戻ってきてスイッチ・オン!

 

と、ところが…これ以降の写真が無い!

2日連チャンの焼肉は、いやいやどころか(写真を撮り忘れるほど)夢中になってしまったようだ。結局翌日も胃がもたれていた。歴史は繰り返す…。Such Is Life.

 

キャンベルさんの快気祝い

秘密結社・浜松酒徒倶楽部の互助会員であるキャンベルさんが、昨年末より病魔に侵されていた(個人情報保護のためにその病魔については触れないが)。しかし、春の訪れとともにキャンベルさんは病魔との闘いに打ち勝ち、奇跡の回復を遂げたのである。

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そのキャンベルさんの快気祝いが、この見慣れた店舗で開かれた。

 

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快気祝いには不似合いなホルモンやカシラといったB級グルメでお祝いだ。何と言ってもご本人立ってのご希望なのだから叶えてあげるべきだ。

 

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ここに来ると会員の枡太は飽きもせず間違いなくチャーハンを注文する。

それはそれで良いのだが、問題は主賓のキャンベルさんが生活文化の違いからコメを食べられないことである。日頃のキャンベルさんの朝は、焼き立てのクロワッサンと入れ立てのカフェオレの香りに包まれて始まるのだ。それでも物珍しさからかキャンベルさんも「美味し~い」とチャーハンを食べていた。(コメを食べないというのはガセネタか?)

 

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この店の看板メニューである餃子。通称「ニンニク爆弾餃子」(ネーミングは勝手に僕がしました。失礼)会員の呑ん呑ん♫が涙を流して食べるほど好きだという餃子だ。日頃から香りには拘りがあるというキャンベルさんが、翌日ニンニク臭を撒き散らすのは想像を絶する。これは絶対に食べないと踏んでいたが、普通の餃子の倍ぐらいあるこの臭い餃子を7個食べたのには驚いた(もしかしたら8個かも知れない)。しかもキャンベルさんが帰りに持ち帰り餃子までも抱えていた事は秘密にしておいた方が良いのだろうか?(もう手遅れだが…)

 

会員が餃子にノックアウトされている頃、互助会の特別顧問でおられる准教授が遅れて登場された。飲食以上に大事な用事は無いはずだが珍しく遅刻だ。今回は准教授の華麗(無謀)な采配が見られなかったのは残念だが、遅れを取り戻そうとホルモンや餃子をハイペースで胃袋に収めていた。

 

さて、2次会へ。

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とあるバーにはフランチャコルタのマグナムボトルが用意されていた。これはフランチャコルタ・マニアであるキャンベルさんへの店主の気遣いである。

 

ここでキャンベルさんが、どれだけフランチャコルタを愛しておられるかをお伝えしなければならないだろう。彼女は目覚めとともにフランチャコルタで洗顔し、歯磨きの後はフランチャコルタで口をゆすぐ。そして、外出時にはフランチャコルタをオーディコロンの替りに身に纏うのだ。これらは彼女のフランチャコルタ愛の極々一部である。

 

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キャンベルさんの快気を祝い会員たちは大いに飲んだ。マグナムボトルを軽く空にした後に、更にもう1本のフランチャコルタとシャンパンが…。

これらの酒については、こちらのブログで詳しく解説されているのでお読み下さい。

 

その解説文には「酔ったな~!」と書かれているが、それどころでは無かったのだ。翌朝から互助会本部に寄せられた情報によると

「頭が痛い」

「皆が帰ってから、椅子から転げ落ちた」

「家に帰ってから2階まで階段を這って上がり、洋服着たまま寝ていた」

などの被害状況が報告されている。

間違えて余分にシャンパンを出した店主には猛省して頂きたい。これではキャンベルさんの快気祝いなのに、お祝いに駆けつけた会員が体を壊してしまうではないか。

 

最後になりましたが、キャンベルさんのご回復をお祝い申し上げます。

そして、蛇足ながら浜松酒徒倶楽部の互助会員に外国籍の方は居ないことを申し添えておきます。Such Is Life.

 

時空を超える旅 ピラミッド エジプト紀行 vol.5

エジプトツアー最終日がやって来た。

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 ギザのピラミッドへ。ここに来たらやはりピラミッドとラクダのコラボスナップが必要だ。だけど撮影を見つかるとチップを要求してくる。このラクダ使いは何にも言わなかったが、他ではラクダを撮る度に「俺のラクダ撮っただろう!金よこせ~っ!!」ってすっ飛んで来る奴がいた。何回も無視してやったけど。(実は危険なこともあるらしいので気を付けた方がいい)

 

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クフ王のピラミッド

B.C 2550年頃の建造。高さ144.6mでエジプト最大のピラミッド。高さも凄いが傾斜角度51.5度なんだけど真下から見上げると垂直に近く見える。

 

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 使われている各々の石材の大きさは左下の人間から推し量って頂きたい。平均2.5トンの石が230万個。よくぞ積み上げたものだ。ピラミッド建造の目的や造り方については皆さんご存知かと思うので、僕は只一言、「想像していたよりも、デカイ!」が率直な感想。その巨大さと約4,600年という時間を前にして立ち尽くすだけ。

 

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なかなか写真ではピラミッドの大きさが表現出来ないが、左下のラクダに乗った人たちとの対比は如何でしょう?

 

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ギザの三大ピラミッドの前で草を食むラクダたち。これに乗る時は注意が必要らしい。

「ラクダ10ドル」と言って誘ってくるらしいが、乗ってしまうと「乗る時が10ドル。降りる時は100ドル」となり、金を払うまで降ろしてくれない場合があるらしい。いかにもだ…。

 

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このようにピラミッドをつまむポーズの撮影が流行っている。(持ち上がらんけど)

 

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スフィンクスとピラミッド

最もエジプトらしい光景か。スフィンクスは鼻もあごヒゲも取られてしまったようで間抜けな顔に見えてしまうが。髪型はオカッパ?

 

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「スフィンクスをあやす女」

スフィンクスは猫ではない。ライオンだぞ!

 

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ピラミッドはギザの街から直ぐそこにある。ここで現地最後の昼食を。

 

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最後の昼食が中華料理。最終日に和食や中華を出すツアーがあるが(客の胃袋を思ってだろうが)、出来れば最後までローカルフードで攻めて欲しい。「も~う、勘弁してくれ~!」の方が思い出深くなるから。

 

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この中華料理屋はけったいだった。並べられている皿を見て、ぎょえーっ!着席した参加者が最初に始めたのは、コップや皿とスプーンをナプキンで拭くことだった…。皆でゴシゴシ…ゴシゴシ…。

 

その後は土産物店に連れて行かれたが、殆どパスして。

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空港へ向かうバスの車窓から絵になるバナナ売りを撮影。3輪車の荷台に生い茂っているようなバナナのディスプレイが素敵だ。だけどそのタイヤ、パンクしてない?

 

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エジプトでは各地で「お祭り」開催中!是非皆さんもご参加を!!

 

弾丸ツアーであることは承知で飛びついた格安ツアーではあったが、予想以上のハードっぷりであった。ただ内容は主要観光名所(ここは外せないみたいな所)を完全網羅していた。逆にこれ以上長く滞在していたら、却ってエジプトに飽きていたかも知れない。もうぼちぼちの頃合でエジプトとお別れだ。

 

後からじわじわ来る旅だったかな。5,000年の時空を超える旅は、そんなに簡単には自己完結できそうにない。悠久のエジプトの歴史の前で「ちっちゃいな~俺って…」と思った。Such Is Life.

 

時空を超える旅 アブシンベル エジプト紀行 vol.4

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アブシンベルの夜明け。今日も今日とて弾丸ツアーの始まりだ。

 

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ナイル川に朝陽が昇る。対岸はスーダン。スーダンなんて国が出てくると、アフリカに居るんだなあって実感が沸いてくる。

 

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アブ・シンベル神殿

約3,300年前の古代エジプト新王国時代第19王朝ラメセス2世によって建設。こんな巨大(高さ20m)な自身の像を4体も作らせるとは、何と自己顕示欲の強いことか。

 

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この神殿はアスワンハイダム建設によって水没してしまうため、ユネスコの募金活動により現在の地へ移転した。この石像をブロックに切断して高台に移動して組み立てている。よく見ると切断による筋状の痕が残っているが、これだけの物を動かした人々のエネルギーに敬意を表さずにはいられない。

 

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アブ・シンベル小神殿

ラメセス2世が王妃ネフェルトアリの為に建造した神殿。

 

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 門番のクールな写真が撮れた。(カメラを向けてチップを要求されてはいけないので、実は隣でカミさんがポーズを取ってカモフラージュしている隙にパチリ!)

 

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何処に行っても「コンニチワ」「モウカリマッカ?」「ヤマモトヤマ」などと訳の分からない日本語を使って近寄ってくる物売りたち。最初はウザイと思うが、慣れてくると色んなタイプが居て相手するのも楽しい。(からかうのもちょっとだけにしないと厄介なことになるが)

 

アブシンベルを後にしてアスワンへバス移動。道中は映画「アラビアンのロレンス」に出てくるような砂漠地帯だった。

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アスワン到着後はナイル川のほとりにあるレストランで昼食。

 

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う~ん…。

 

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ここはアルコールOKで一息。イスラームは豚肉を食べないのでチキン料理が多い。ケンタッキーフライドチキンも何軒か見掛けた。

 

ランチの後は空路カイロへ。それにしてもこのツアーの短期間での移動距離は凄い。

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カイロの街は至る所で渋滞。ブーブー、ビービーとクラクションが騒がしい。その渋滞の中を歩行者が車の間を縫うように横断するが、車は歩行者をケアしていない動きなので見ているだけでスリル満点。ひるんだ方が負けみたいなサヴァイバルゲームの様相だ。

 

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バスの車窓からパン屋を発見。こんなストリートを歩いて街と人々の風景を撮影したかったが、今回のツアーにはそんな悠長な時間は無かった。

 

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ハーンハリーリ・バザール

14世紀末から続く古い市場だが、現在は観光客目当ての土産物屋街。

 

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「ヤマモトヤマ~」「ワンダラ~」「ミルダケダイジョウブ」と次から次へと声を掛けられる。 此処は客より物売りの方が多いのではないかと思うぐらいだ。

 

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此処にあるのも大半はピラミッドやスフィンクスの置物(多分中国製)。少し歩くと目が飽きる。街はモロッコの方がエキゾチックで怪しげで絵になる。

 

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カミさんが香水入れの瓶を買おうと交渉中。

ここで注意したいのはカミさんの手元。奴らは先ず客に品物を持たせる。客を逃がさない為だ。そして通常の4倍ぐらいの値段をふっかける。こちらが値切るとご覧のような横柄な態度で「アリババ~!」と怒鳴る。彼の言うアリババは「泥棒」を意味する。客に向かって泥棒呼ばわりだ。値決めが終わって言ってやった。「お前こそがアリババ~!」

 

エジプト最後の夜をカイロで迎える。最終日の明日はピラミッドへ。

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「ふわぁ~あぁぁぁ…」そろそろアクビも増えてきた。Such Is Life.

 

時空を超える旅 アスワン エジプト紀行 vol.3

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昨日のバスの長旅には少々うんざりしたが、アスワンのホテルはプールもあるリゾート感覚で快適だ。こうゆう所でのんびりするのもいいのだが、格安ツアーにはそんな余裕は無い。

 

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今日も晴天だ。エジプト旅で良いことのひとつは天気の心配をしなくていいこと。

ナイル川の小島にあるイシス神殿へ船で向かう。

 

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船内では少年がガイドブックを売っている。購入するとはにかんだ笑顔をする子供だ。他でもあちこちで彼よりも小さな子供たちも働いている。なのに大人の公務員は3時間ぐらいしか働かないらしい。しかも生産性で計算すると1日29分程度の働きらしい。そんな事情ゆえなのか公務員は大人気の職種だとか。

 

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イシス神殿の塔門

 

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 この神殿にはローマ支配時代の影響が見て取れる。

 

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至聖所のレリーフ

 

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ハトホル神殿

 

その後、波止場で土産物売りとすったもんだの楽しい買い物をして

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石切場にやって来た。ナイル川が氾濫した時代には、この辺りまで船が入れたので、切り出した石を船で運んでいたらしい。この良質で豊富な石材がエジプト文明繁栄の一役を担ったとのこと。

 

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切りかけのオベリスク

完成すれば長さ42m、重さ1168トンのエジプト最大のオベリスクになったはずだが、途中で亀裂が入ってしまい断念。当時のエジプト人も溜息ついたんだろうね。

 

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石に切込を入れて木のくさびを打ち、くさびを水で濡らすと膨張して石が割れる。これで切り口も滑らかになるというのだから凄い技術だ。しかも割れずに切り出せたとしても、これだけの大きさの石を運搬して垂直に立てることを思うと頭が下がる。当然クレーンなんて無いのだから。

 

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観光の後は、香水の土産店に立ち寄るが店内の匂いがきつくて早々に退散。

 

わたしゃ花より団子で昼食へ。

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綺麗に見えるけど油断は禁物。口に合わない物もあるので少しずつ取って先ずは味見が必要。

 

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「魚の鍋料理」という説明だけだったが、魚は淡白でトマトソースと相性良し。

 

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ライスと混ぜて食べる物らしい。トマトの程よい酸味とスパイスが効いていて美味いのだが、それよりビールが欲しいんです。ビールがあれば料理の味云々は言いませぬ。結局、現地での昼食、夕食の合計9箇所でビールを注文出来たのは3回だけ。これだけでも僕はイスラーム教信者にはなれないな。

 

そして、またバスに詰め込まれる。

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アスワンハイダム

ナイル川の治水と発電のために1970年に完成。このダムの建設によりナイル川の氾濫は防ぐことが出来たが、氾濫による土砂の拡散が無くなってしまったために下流の土地は痩せてしまったようだ。

 

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ダムの上流は500kmに及ぶ人造湖のナセル湖が続いている。ここから向かうアブシンベルの神殿は、ダム完成後に増水して水没してしまうことが分かり、ユニセフが募金して移築した遺跡だ。

 

そして、またまたバスでの長距離移動。アブシンベルまでは3時間半の道程。このダムから先は砂漠地帯。なんにもなーい乾いた風景に飽きた頃にホテルに到着。

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STELLA

やっと出て来てくれたエジプトビール!日本のビールと似たような味で飲み易い。ところが、隣で食事をされていたツアー客のおじさん(写真屋さんらしい)が、カメラの薀蓄話をしてきたので気が抜けない。おまけに奥さんと喧嘩も始めるし。久し振りのビールなんだから、落ち着いて飲ませてくれっての…。(ただツアーは色んな人が居て、傍観しているとそれはそれで面白いけど)

 

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カレー風味の香りがする魚のグリル。写真の先生のカメラ講義を聞きながら撮影してたらピンボケだわ…。(世の中タダではちゃんと教えて貰えないものだと悟る)

 

もう~早く部屋へ戻ってウイスキー飲もっと!Such Is Life.

 

*深夜に目が覚めて、ふと気になり外に出て砂漠の夜空を見上げた。この星空は古代エジプト人が眺めたものと変わらないのではないかと思えるほどの輝きだった。