「名古屋ボストン美術館のミレー展に行ってきた。」と語る御仁がいた。
「ああ、ミレーなら山梨県立美術館で見ましたよ。あそこにもあります。」と僕。
「そうじゃない、「種をまく人」だぞ。あれはボストン美術館所蔵だ。」
「いやいや、「種をまく人」だけじゃなくて「落穂拾い」もありましたよ。」
「そんなわけはない、山梨のはコピーだ。」この御仁、言い出したらとにかく引かない。
*名古屋ボストン美術館 ミレー展 はこちら。
そこで、調べてみた。
「種まく人」
下記のHPによると、「ほぼ同じ構図2つの作品が存在する。1枚はボストン美術館、もう1枚は山梨県立美術館に所蔵されている。」とある。
次に、
「落穂拾い」
「落穂拾い」はどうやらパリ、オルセー美術館所蔵のようで山梨にあるのは「落穂拾い 夏」という作品。もちろんこれもミレーによる本物の作品。それよりも、この作品に描かれている(込められている)意味が感慨深い。こちらに解説がある。
これでも信用できないというなら、是非とも山梨県立美術館に足を運んで頂きたい。
山梨美術館まで行ったなら顔出しパネルがお約束。自ら種まく人になろう。
さて、ここまで説明しても彼の御仁は山梨にミレーの作品があることは認めないに違いない。徒労に終わることは承知の助でブログ書く。
芸術は長く人生はこんなもの。Such Is Life.