昼食をほんの少しの焼肉で我慢した夜は「そばきり祥香」(北杜市小淵沢)へ。
蕎麦屋で一杯飲れる幸せ。
この八ヶ岳南麓界隈には美味しい蕎麦屋がひしめき合う。「翁」に「豪そば」。そして「梨俊」「月舎」「さかさい」「ichi」など、あちらこちらお邪魔したけどどちらも納得の蕎麦だった。
雨がかなり降っていた夜だったので店の外観写真が取れなかった。
だから「祥香」はこの写真からスタートする。
蕎麦屋なら日本酒でといきたいところだが、慌てずにビールから始める。順序正しく楽しむ。
薄切り鴨のすき焼き皿。好物の鴨、すき焼き風味もよろし。
鰊(にしん)のやわらか煮つけ。鰊蕎麦もいいけど酒のつまみとしてもいける。
豚もつやわらか煮。この地方なら鳥もつ煮を食べたいところだったが。
ここで日本酒を注文。「すっきりした辛口で」と店主にお任せする。
「太一」本金酒造という酒を勧めてくれた。(写真忘れる)小さな酒造だけど頑張っているらしい。
これが僕の好みにしっかりと合う。「酒は好きだけど、料理の味を邪魔しないすっきりとした酒が好き。この酒いいねえ。だから純米大吟醸とかはあまり飲まない。」と挨拶に来てくれた店主に説明すると「純米大吟醸に合うのはぬか漬けぐらい。」と過激な発言。でも賛成。その後も本金酒造をアピールしてくれた。
※現在この酒を蔵元で手に入れるため、諏訪地方へ出張を計画している酒徒がいる。無事を祈る。
さて〆の蕎麦は、
湯はりそば。暖かい湯に浸かっている。食べ方はざるそばと同じ。温められた蕎麦はとろみを感じ風味が引き立つ。この食べ方は初めてだったが意外性の中に一理あり。
ざるそば。しっかりとした歯応えのキリッとした蕎麦。後からHPで知ったのだが店主は戸隠の有名店うずら家出身だったようだ。うずら家には伺ったことがあるが確かに美味い蕎麦だった。そこでの修行が今の味に繋がっているのだろう。
最後に店内。お酒にもこだわりがあるのが伺える。
接客をしてくれた奥さんに「素敵な奥さんの写真撮らせて下さい。」とお願いすると「この顔じゃあ恥ずかしい。」とお盆で顔を隠された。今思い出すとそのシーンを頂けばよかったと後悔する。
お支払いをする際にも夫婦揃ってご丁寧な挨拶を頂く。旅先での嬉しい一幕。
「また今度奥さんの写真撮りにお邪魔するからね。」
「整形しなくっちゃ。」と奥さん。
なかなか奥さんの写真は撮れそうにもない。Such Is Life.