「徳山」で肉と煙と油を堪能した男旅3人は飯田には存在しないと信じていたBARを尋ねることとなった。
BAR 「時代屋」(飯田市中央通り)
同行の一人がとあるバーのマスターということもあって、地元出身のグルマン准教授が知り合いから情報を得て案内してくれた。
ところがこのBARやたらと暗い。真っ暗と言っても良いほど。目が慣れるまでスポットライトの当たっている場所以外は何にも見えない。
マスターの許可を頂いてフラッシュを焚いて撮る。焚かないと真っ黒の写真になってしまった。
目が慣れてもライトでも照らさない限りバックバーのボトルが何だかも分からない。
一杯目は三者三様のカクテルで乾杯!残念ながら飯田においてもカクテルの名前は記憶出来ず。
2杯目を何にしようかと迷っていた時、とあるバーのマスターがこちらのお店のマスターに(Wマスターは厄介だな)「バックバーにライト当ててもらってもいいっすかぁ?」とお願いした。
ライトを照らした瞬間「あっ!あれっ!ヘネシーのボトル!」とあるバーのマスターが唸る。話を聞けばヘネシーが造った珍しいアイリッシュウイスキーらしい。
とあるバーのマスターの目利きの鋭さに、マスターの店ではいつもは気が付かなかったプロの仕事に感心した。☚褒めてますから…。
おかげで3人で貴重なウイスキーを味わうことができた。
この店のトイレが洒落ている。なんとバスタブがディスプレイされていた。しかもバラの花を浮かべて。
「誰かお風呂に入った客はいる?」と尋ねると「お湯が出ません」とマスター。
「バスタオル使わしてもらうよ」と投げかけると静かに笑う真面目そうなマスターだった。
さて素敵なBARを出てからは飯田市民の方々との懇親会。
喫茶店経営論や日本語講座、それから胸から鳩を取り出すマジックや干し柿作りの大変さなどを語り合う。忌憚の無い意見交換をして有意義な交流会となった。
歩いている人をほとんど見かけない街飯田、店に入ってみればいるとこにはいるじゃん飯田の街。Such Is Life.