午前3時半、愛犬が悲しげな鳴き声でご主人を呼んでいる。
失恋でもしたのだろうか?我が愛犬はここ数日元気なくうなだれている。
放っておいても泣き止まない犬であるからして仕方なく犬のいる部屋へ。
ゲージから出して寄り添ってやる。
犬はご主人の愛情に包まれて静かになったが、ご主人は手持ち無沙汰である。
本でも読むことにする。
バーカウンターは人生の勉強机である 島地勝彦著
島地勝彦 週刊プレイボーイの編集長を経て集英社の役員に。退社後エッセイストに。
シングルモルトを供するプライヴェイトバー「サロン・ド・シマジ」を主催。
訪れる客人の洒落た話題とシングルモルトの薀蓄を島地先生極上のエスプリを効かして語られる。
午前4時、笑い声を上げている妙な自分に気が付き、また笑った。
だからシマジはやめられない。Such Is Life.
愛犬よ、お前もシマジを読めば元気になるぞ。