本日3月11日は東日本大震災が発生してから4年目の日となる。
我がエスプリの師である島地勝彦先生は、震災後から被災地への哀悼の意を表すために朝からマーラーを聴いていたそうだ。(交響曲5番を聴かれていたらしい)
「交響曲 第8番 変ホ長調《千人の交響曲》」 グスタフ・マーラー
グスタフ・マーラー(Gustav Mahler オーストリア 1860ー1911)
この作曲家のクラッシックを理解することは、島地先生より与えられた命題或いは自分に課せられた試練であると勝手に思い込んでいる。しかし、元々クラッシックに素養の無い僕にとってはマーラーは重厚過ぎる感がある。
今までに交響曲 第1番、5番、9番を拝聴。何回か聴いてはみたが、荘厳かつ難解な曲調に圧倒され疲れ果て、そして暫くは忘れていることの繰り返し。
マーラーの芸術的価値に到達するには長い時間が必要なようだ。
そして今回は「千人の交響曲」という題名が示す通り、大規模な管弦楽と合唱団による作品第8番に挑戦してみた。
まだ1回聞いただけなので薄っぺらな感想ではあるが、オペラでも観ているかのような壮大でエネルギッシュな演奏に「これは馴染めそう…」と感じた。
ともかく何でもやってみなけりゃ分からない。
マーラーも聴いてみなけりゃ分からない。
分からなかったらまた聴いてみる。というチャレンジ。Such Is Life.
3年前に被災地を訪問
マーラーはこの作品について「これまでの作品には、いずれも主観的な悲劇を扱ってきたが、この交響曲は、偉大な歓喜と栄光を讃えているものです」と書いている。
この曲が被災地の復興を称える賛歌となる日が一刻も早く訪れることをお祈りする。