准教授がグルマンレーダーで探し当てたダイニングへお邪魔することに。
age mur アージュ ミュール (浜松市中区池町)
看板の左手の細い通路の奥に扉があり、中の様子を窺うことが出来ない所謂「入りづらい」店構え。後からマスターに伺うと「ワイワイ騒ぐ若い人たちには入ってもらいたくないから…」とのこと。
店内はカウンター8席ほどのこじんまりとして落ち着いた雰囲気。
マスターがお一人で仕切られている。
こちらのマスターは人柄も素敵だが経歴がイカシテる。ホテルのレストラン勤務から海外に渡り領事館のシェフも経験されたようだ。
スタートはオードブルの盛り合わせから。色合いもさることながらオードブルでありながらそれぞれ手が込んでいる。宝石箱のようなつまみでワインが進む。
挽肉サルサソースのピザ風。
これだけでも十分ホットだったが、付け合せの唐辛子入りオイルをかけると超ホットになるが病み付きになりそうな深みのある辛さに変身。
子羊の香草パン粉焼き。
「羊肉は脂身が多いか少ないかどちらがお好みですか?」と気を使ってくれる。さらに「色々ご注文されるようでしたら料理を少量ずつで出しますよ」と色々トライしたいグルマンにはありがたいご提案まで。
僕は「脂少なめ」だけど、准教授はもちろん「脂多め」でオーダーだ。この先生には脂だけでも良いのかも知れぬ…。
何れにしても柔らかくて臭みは無いけど羊肉独特の風味は楽しめました。
スペアリブの煮込み。准教授との宴は今夜も肉のオンパレード。
肉連発だけど、このスペアリブただものではなかった。しっかり煮込まれていてお箸でもホロホロと肉を切り出すことができるほど。だからといって濃い味付けにはなっておらず上品なスペアリブ料理でした。
誰かに紹介して頂かなければ訪問に躊躇してしまう店構えだけど、店内は上等な料理とマスターとの粋な会話が楽しめるダイニング。
今回の准教授のグルマンレーダーは追うべき獲物を的確に捕らえていましたね。やはり歴戦のグルマン勇士の嗅覚は奥深い店舗の匂いまでをも嗅ぎ分けます。
age mur のマスターも訪れたことがあり「いい店でした」と認めていたバーで2次会。
その旨をこちらの店で伝えると、店主の鼻の穴が膨らんだことを見逃さなかった…。
Such Is Life.