古いイタリア映画を観た。
甘い生活 1960年 伊
監督 フェデリコ・フェリーニ 主演 マルチェロ・マストロヤンニ
この映画はいつの日か観なければならない1本だった。
ふと思い出してamazonから安い中古DVDを取り寄せた。
何故いまさらこの映画かというと、我がエスプリのバイブルである島地勝彦先生の著書「甘い生活」に由縁する。
この本のタイトルは恐らく映画「甘い生活」にインスパイアされているものと思っていたからだ。
作家を目指してローマに出てきたマルチェロは、社交界の華やかで退廃的な生活に溺れてゴシップ記者に成り下がる。同棲中の彼女を泣かしては外で遊び周る日々。
確かマルチェロは映画「ひまわり」では戦地で女を作り終戦後も奥さんほったらかして帰ってこなくなっちゃった役だった。ソフィア・ローレンが探しに行くやつね。
イタリア人ってやつは…だな。
「いかん、いかん」と思いつつもイタリアの好色男は享楽的な道を選んでしまう。
ましてや女性たちからの誘惑は避けては通れない。
ラストシーンに登場する少女。このシーンなんだけど全く持って何を意味しているのか分からなかった。ストーリーを単純に受け入れるのか、はたまた逆説的なメッセージなのか、どう捉えたらよいのか悩ましい作品でもあったような。
イタリア人に生まれるか、またはマルチェロのようなモテ男に生まれなければ理解できないのかも知れない。残念ながら僕はそのどちらも持ち合わせていないから。
島地先生の「甘い生活」の領域に達するにはまだまだ修行が足りないようです。
Such Is Life.