とある文芸評論家のブログに、塩野七生著「ローマ人の物語」について書かれていた。
この本は作家塩野七生が15年の歳月を費やして著したローマ帝国についての壮大な歴史文学作品である。単行本で15冊、文庫本では43冊に及ぶ大作である。
読書大家であるブロガーさんは、この大作の濃厚な内容とボリュームに打ちのめされて3巻でギブアップされてしまったようである。
ところが最近になって 「ROME」という海外ドラマ を見つけ、書籍では挫折してしまったローマ帝国物語を堪能されたようだ。
塩野作の「ローマ人の物語」は精緻な取材に基づき、ローマ帝国の壮大なドラマとロマンをあたかもつい先日の出来事のごとく鮮明に描かれている。が、よほどの歴史文学好きでなければ読破出来ないほどの重たい内容でもある。
かく言う自分も数年前に読んでみたが文庫本2冊、単行本にして1冊で白旗を揚げてしまった。
ブロガーさんは書籍を読み続けることが出来なかった悔しさを映像で解決されたようだが、自分は書籍には書籍で自己満足の形を取ってみた。
「ローマ人の物語」文庫本15冊の攻略ガイド本。ローマ遺跡の写真や作家へのインタヴューを掲載して文庫本の読みどころを紹介している。
ガイドブックを読んで全巻を読んだ気になってローマ帝国を網羅したことにしたが、
浅はかな知識すら身に付かなかった次第である。
まさに「ローマは一日にして成らず」ということ。
そして「マスターよ、お前もか」と記しておこう。Such Is Life.