龍光屋(浜松市中区北寺島町)
いつからかは知らないけれど長きに亘り営業されているお蕎麦屋さん。数年前からつけ麺(ラーメン系の麺に蕎麦屋系のつけ汁のセット)で火柱が上がって人気店に。お客の大多数が蕎麦屋なんだけどつけ麺を目当てに訪れるという異色の存在だ。
つけ麺で有名になったと展開しておきながらも注文したのはチャーシューメン。天邪鬼であることは認めよう。だけど、蕎麦屋の中華そばとカレーライスは独特の(良い意味で)安っぽい味というかホッとする感触が好きなのだ。おまけにこの日は寒かったし。
少し物足りないような弱々しい相手なので、気負わずに一気に食いつける安心感がいい。大盛りにすると終盤戦に入って伸びてくる麺の味にちょっと飽きてくるのも、この弱々しい相手ゆえのチャームポイントとしている。
チャーシューも「うちはこだわってるよっ!」と宣言なんかするほどの大層なものじゃなくても十二分に普通に美味いと思えるし。これはラーメンじゃなくて中華そば、そう分かって頂ける同志もいるはずだ。
さて、タイトルの「蕎麦の無い蕎麦屋」について。写真撮り忘れちゃったけど「しばらくの間、蕎麦はお出しできません」なんてことがお品書きに書かれていた。
きっと注文されるのが殆どつけ麺で蕎麦はあんまり出ないからそういうことになってしまったのだろう。蛇足ながらうどんは有りだった。
蕎麦の無い蕎麦屋か…。
ということは
カレーの無いCoCo壱番屋…。
牛丼の無い吉野家…。
ってことか?…どうも違うような…。
それならば、これか?
チャーシューがのっかっていないチャーシューメン…。
天ぷらがのっかっていない天丼…。
…ここらでやめておくのが身のためか。Such Is Life.
追伸。ところでカレーうどんとカレーそばではどっちがお好きですか?僕はそば派なんですがね。とんかつまでのせるのはやめましょうね…。