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Such Is Life

soul-searching-diary

麺屋 猪一 京都匠のラーメン

京都で、匠の仕事をしているラーメン店と出逢う。

もしかしたら、マイ・ベスト・オブ・和風ラーメンかも知れない。

 

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麺屋 猪一 (京都市下京区寺町)

*ごった返す待ち客と店内写真(食べ物以外は)は禁止ということで外観や店舗写真は撮影できず。

最近、京都で一番人気かもと話題になっているラーメン店へ。開店40分前に到着すると既に6名の先客。店舗前は非常に狭いので、若い店員のお兄ちゃんが頭を下げ下げ「こちらに詰めて並んで下さい」と汗だくで案内をしていた。その後待ち客の列が膨れ上がって来たら、開店時間の15分前にオープン。いいね!

 

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支那そば 白 @800円 + 昆布〆鶏ちゃーしゅー増し @250円

(白)は白だし醤油。他に(黒)濃い口黒醤油味がある。途中で添えられた柚子皮の細切りを入れての味変を勧められる。

最近の京都ラーメンは土地柄から想像するイメージとは違って、コッテリ濃い味が主流のようだ。しかし、こちらはあっさり系ラーメンで人気を博しているらしい。

 

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このシンプルというか侘び寂びをも感じさせる盛り付けは、龍安寺の石庭 の枯山水を連想させる。(汗)

 

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透明感のある濁りのない美しいスープ。鶏出汁と塩でまろやかで洗練された極上の和風味になっている。アブラは殆ど浮いていない。アブラを抑えて薄味で旨みを出すのは、濃い味よりも遥かに難しいであろう。しかし、こちらのスープは相当に磨かれた技が感じられる。金閣寺の輝きにも劣らぬ黄金のスープである。最後は丼ぶりを持ち上げて飲み干した。

 

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ラーメン屋にしては珍しい山椒や黒七味の薬味。店員さんに胡椒とどっちが合うか伺うと「レンゲに少しずつ入れて好みの味を試して下さい」と教えてくれた。個人的には山椒が気に入った。ラーメンに山椒とは京都ならではのコラボか。以前京都のうどん屋で鴨南蛮を食べたら、唐辛子ではなく山椒が出てきたのは軽いカルチャーショックであった。

 

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サラッサラだ。かと言っと味がないわけではない。ほのかな甘味があり塩鶏系のサッパリスープと相性抜群。なんの引っかりもなくスルスル入っていく。ありきたりな表現だが、喉越しが良いとはまさにこのことか。

 

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トッピング用のとろろ昆布。夢中になって食べていたら投入を忘れてしまった。それほどに旨いラーメンであったということ。

 

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写真はピンボケだけど、味はボケてはいないチャーシュー。肉の臭みが全くなく甘めの味付け。スッキリしたスープに寄り添うような控えめな味。

 

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トッピングの昆布〆鶏ちゃーしゅーは別皿で。良くも悪くも動物系の臭いがしない。鶏肉なのにパサパサしていない。どうやってこのしっとり感を出しているのだろう。

この他の具材、味付けたまご・めんま・海苔・白髪ねぎのどれを取っても最高級の出来栄え。丹念に手を加えた仕事を感じる。

 

そして、こちらの店員さんの愛想の良さといったらラーメン店にはもったいないくらい。特に店主らしき兄ちゃんは「京都の方ですかあ?」と話かけてくれ、「浜松からだよ」って答えると「それなら餃子が有名ですねえ」とラーメンが出るまでの暇つぶしをしてくれた。な~んか物腰が柔らかいのである。帰りに「美味かったあ!浜松にも店出してくれよ」と声を掛けると「はーい、がんばりま~す」とニッコリ。

店を出たら「あの人たち、元ホストクラブに居たんじゃなあい?」とカミさんが語った。確かにホストでもやっていけるかも知れない。

 

 古の都で伝統工芸のような匠の味と出逢った。

今日は、ちょっと誉め過ぎ…か?Such Is Life.