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Such Is Life

soul-searching-diary

キス天

food

隣の家のおじさんは釣りが趣味だ。しかも「白ギス」だけを追いかけて、大会にも出ているらしい。時々家の外で魚をさばいている。

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カミさんがある物をお隣に差し上げたら、お返しにとお裾分けを頂いた。きれいな白ギスだ。おじさんから「大会で優勝した」とか「この白ギスはそこらの料理屋で出るキスとは違う」などと自慢話を聞かされてきたものの、こうして魚を貰ったのは我が家がここに引っ越して来てから初めてだ。

 

おじさんが「天ぷらにして食べな」と言ってくれたが、その後一抹の不安がよぎる。果たしてこのキスは揚げてもらえるのだろうか?そう、我が家のカミさんは天ぷらを揚げるのが好きではない。理由は簡単、「上手く揚がらなかったら嫌だから」それを知ってからというもの、我が家では「天ぷら食べたい」はタブーなのだ。

 

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キスを頂いてから約3ヶ月(元々冷凍されていた)。貰ったことも忘れかけていた頃、やっとの思いで腰を上げたカミさんが天ぷらにしてくれた。美味い。カラッと揚がっている。なんの問題もないじゃないか。かなりの量のキス天をサクサク、サクサク家族でかぶりついた。こうしてカミさんの心配は杞憂に終わったのだ。

 

夢心地であった。僕の記憶が正しければ30年近くの結婚生活で、我が家に天ぷらを揚げる音が響いたのは3回目?ぐらいだ。あの心浮き立つ軽快な音を、これから生きている間に何回聞けるのだろう…。Such Is Life.