Such Is Life

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時空を超える旅 アスワン エジプト紀行 vol.3

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昨日のバスの長旅には少々うんざりしたが、アスワンのホテルはプールもあるリゾート感覚で快適だ。こうゆう所でのんびりするのもいいのだが、格安ツアーにはそんな余裕は無い。

 

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今日も晴天だ。エジプト旅で良いことのひとつは天気の心配をしなくていいこと。

ナイル川の小島にあるイシス神殿へ船で向かう。

 

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船内では少年がガイドブックを売っている。購入するとはにかんだ笑顔をする子供だ。他でもあちこちで彼よりも小さな子供たちも働いている。なのに大人の公務員は3時間ぐらいしか働かないらしい。しかも生産性で計算すると1日29分程度の働きらしい。そんな事情ゆえなのか公務員は大人気の職種だとか。

 

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イシス神殿の塔門

 

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 この神殿にはローマ支配時代の影響が見て取れる。

 

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至聖所のレリーフ

 

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ハトホル神殿

 

その後、波止場で土産物売りとすったもんだの楽しい買い物をして

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石切場にやって来た。ナイル川が氾濫した時代には、この辺りまで船が入れたので、切り出した石を船で運んでいたらしい。この良質で豊富な石材がエジプト文明繁栄の一役を担ったとのこと。

 

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切りかけのオベリスク

完成すれば長さ42m、重さ1168トンのエジプト最大のオベリスクになったはずだが、途中で亀裂が入ってしまい断念。当時のエジプト人も溜息ついたんだろうね。

 

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石に切込を入れて木のくさびを打ち、くさびを水で濡らすと膨張して石が割れる。これで切り口も滑らかになるというのだから凄い技術だ。しかも割れずに切り出せたとしても、これだけの大きさの石を運搬して垂直に立てることを思うと頭が下がる。当然クレーンなんて無いのだから。

 

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観光の後は、香水の土産店に立ち寄るが店内の匂いがきつくて早々に退散。

 

わたしゃ花より団子で昼食へ。

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綺麗に見えるけど油断は禁物。口に合わない物もあるので少しずつ取って先ずは味見が必要。

 

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「魚の鍋料理」という説明だけだったが、魚は淡白でトマトソースと相性良し。

 

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ライスと混ぜて食べる物らしい。トマトの程よい酸味とスパイスが効いていて美味いのだが、それよりビールが欲しいんです。ビールがあれば料理の味云々は言いませぬ。結局、現地での昼食、夕食の合計9箇所でビールを注文出来たのは3回だけ。これだけでも僕はイスラーム教信者にはなれないな。

 

そして、またバスに詰め込まれる。

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アスワンハイダム

ナイル川の治水と発電のために1970年に完成。このダムの建設によりナイル川の氾濫は防ぐことが出来たが、氾濫による土砂の拡散が無くなってしまったために下流の土地は痩せてしまったようだ。

 

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ダムの上流は500kmに及ぶ人造湖のナセル湖が続いている。ここから向かうアブシンベルの神殿は、ダム完成後に増水して水没してしまうことが分かり、ユニセフが募金して移築した遺跡だ。

 

そして、またまたバスでの長距離移動。アブシンベルまでは3時間半の道程。このダムから先は砂漠地帯。なんにもなーい乾いた風景に飽きた頃にホテルに到着。

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STELLA

やっと出て来てくれたエジプトビール!日本のビールと似たような味で飲み易い。ところが、隣で食事をされていたツアー客のおじさん(写真屋さんらしい)が、カメラの薀蓄話をしてきたので気が抜けない。おまけに奥さんと喧嘩も始めるし。久し振りのビールなんだから、落ち着いて飲ませてくれっての…。(ただツアーは色んな人が居て、傍観しているとそれはそれで面白いけど)

 

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カレー風味の香りがする魚のグリル。写真の先生のカメラ講義を聞きながら撮影してたらピンボケだわ…。(世の中タダではちゃんと教えて貰えないものだと悟る)

 

もう~早く部屋へ戻ってウイスキー飲もっと!Such Is Life.

 

*深夜に目が覚めて、ふと気になり外に出て砂漠の夜空を見上げた。この星空は古代エジプト人が眺めたものと変わらないのではないかと思えるほどの輝きだった。