Such Is Life

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「スペインうたたね旅行」感想文

最近読書という行為を忘れていた。GWにリハビリのために簡単な紀行文でも読んでみようとamazonを探索。中古本は配送料が掛かるけど、本自体が@1円というのもあって斜め読みにはありがたい。

スペインうたたね旅行 (文春文庫)

スペインうたたね旅行 中丸明著 @1円+送料

 著者のことは存じ上げていなかったが、気合を入れなくても読めそうなタイトルだったのでエイヤ~でポチッと購入。著者は出版社勤務後スペインに移住したエッセイストらしい。スペインに関する著書多数。移住していただけに現地の様子が生々しく綴られている。旅人が訪れそうにもない小さな村の老人のことから都会の乞食に至るまで、歴史と現代を織り交ぜながらスペインの見所(面白さ)をマニアック(要らない話も)に伝えている。スペイン語の併記もありスペイン旅行の指南書としても使える一冊かも。

 

ただ表現がえげつない(トイレの話は臭すぎだし)。スペイン人の会話が何故か名古屋弁になっている(見たってちょ。…だでかんわ。などなど)。かなりワイセツ(これって大丈夫?)な言葉も惜しみなく使っている。スペイン人をバカにしてるんかいな?とも見れるが、実はスペイン愛が溢れ出して留まることを忘れたのだろう。リアル(過ぎる)なスペインライフが語られている。ラテンは陽気で猥雑で能天気こそが文化なのだ(道行くおねーちゃんには必ず声を掛けよう!)。

 

 呆れた著者とスペイン人に、飽きることのない本だった。

下品な本だと思いつつ、どえりゃあ馴染んだがやあ~。Such Is Life.