(ロカ岬の十字架に誓って)
神父様、リスボンでの2日目は、(いつものことですが)早朝から目が覚めてしまい寝不足でした。次の聖地を夢見て興奮していたのでしょうか?主の前では私はまるで遠足前日の子供のようです。
…そんなことはさておき懺悔を続けます。
ロカ岬 「ここに地果て、海始まる」 ポルトガル詩人カモンイス
リスボンを後にした私は、次なる聖地に向かう途中でユーラシア大陸西端の岬に立ち寄りました。朝方ホテルを出発してから曇り空が続いていましたが、岬に到着すると突如空は晴れ渡りました。私はモーゼの葦の海割りを思い出さずにはいられませんでした。(なんで?)
Take me to America. (海の向こうは北米、南米大陸)
待て、待て!まだ先に行かねばならないところがあるぞ!と私はカミさんを引き止めました。ここが大陸の西端と言われても、他にすることがなかったのです。
ロカ岬を離れると空は曇りました…。(モーゼとは関係ないようです)
オビドス
ポルトに向かう途中、城壁に囲まれた美しい小さな街と出逢いました。13世紀この街を訪れた王様がこの街の美しさに魅了され、王妃にこの街を贈ったようです。
この街ではジンジャと呼ばれるサクランボから作った甘いお酒が有名です。
店先ではサクランボのような可愛い女の子が一口サイズのジンジャを売っていました。当然のことながら飲みました。しかし、甘いお酒をチョコレートの器に入れて一緒に飲む(食べる)ものでしたから、私の趣味ではありませんでした。
口直しのためにビールを頂きました。
昼食はポルトガル名物の豚とアサリの炒め物が出て来たのですが、これは昨夜リスボンのレストランでウエイターに薦められて食べたものと被りました…。あっ!と思い出しましたが、この日のメニューが日程表に書かれていたのです。どうも行き当たりばったりに行動する性格は治らないようです。
デザートはプリン。なんだか悲しい気持ちで食べていたような気がします。
コインブラ大学
昼食後バスに揺られてウトウトしているとコインブラに到着。由緒ある大学へ案内されました。折しもこの日は卒業式で学生のリボン(学部や学年を識別する)を燃やす儀式「ケミア・ダ・フェスタ」の日でした。
コインブラの大学生は黒マントを羽織っています。家族や同級生と記念撮影していた学生さんにお願いして撮らせて頂きました。素敵な笑顔です。おめでとうございます。
突然ですが、ポルトガルはコルク生産量世界一です。コルク製の帽子や傘なんかも売られています。ガイドさんの話を聞いていたことの証にお伝えしておきます。
スイーツ店には「コンペイトウ」が飾られていました。他にもデザートに「カステラ」なんかが出てきて、南蛮貿易でのポルトガルとの繋がりを想像しますが、どうやら日本人観光客目当てらしいのです。この店でも日本人が来るとコンペイトウをドッサリ出していました。買うのは日本人だけだとか…。
さて、本日の観光も終わり
夕食はイカのグリルでした。イカは好物です。好物なんですが、修行のためには少々相手不足でありました。(お代わりは要求しましたが)
仕方がないのでホテル近くのスーパーでワインを仕入れました。酒売り場に居た女の子にお薦めを聞くと、「家でお父さんがこれを良く飲んでるの」と言うので購入。@1,000円程度のワインでしたが、お父さんの舌は確かでした。おかげで物足りなかった夕食の帳尻を付けることが出来ました。
このように、 この日はなんとなく消化不良の行脚でした。でもまだまだ巡礼路に入ったばかりです。これから先の修練のために早めにベッドに潜り込みました。
私はポルトガルの幸運のシンボル「ガロ」に祈りを捧げました。
明日は素敵な〇物と出逢えますように…。Such Is Life.
懺悔は続く