休日の前夜(この日はカミさんが留守だった)、「明日の朝は早くから出掛けるから、朝ご飯は自分で適当にやってね」と娘に伝えると、「また朝から何か食べに行くんでしょ?」と突っ込まれたが(鋭いっ!)、「いや、ちょっと用事があって…」とうやむやにした。
ラーメンショップ袋井店
朝7時から午後2時までの営業という、朝ラー・マニアのためのラーメン店。あっ!マニアと言えば、早朝5時過ぎに「目が覚めたので私も参戦したい」という連絡が入ったので、途中で准教授を拾って開店の7時に到着。
既に8~9人が着席済み。その後、我々が食べ終わる頃までに20人以上の来客があった。 見知らぬ他人たちなのに、朝ラーという同じ目的を持った同士たちのピンッ!と張り詰めた緊張感を感じるのは僕だけだろうか?但し、むさ苦しい男衆ばかりであったことも伝えておかなければならないだろう。この暑い最中に、まったく…。
ネギ味噌チャーシュー麺 中盛
この店の最強メニューだろう。濃い目の味噌味に背脂、少々伸びてしまった感のあるボッテっとした麺、そしてシャキシャキのネギに噴火寸前の火山のように盛られたチャーシュー。決して洗練された味ではないが、朝ラー・ファイターの闘争心を掻き立てるラーメンである。逆を言えば、普通の人は朝からこんなラーメンは食べないだろう。(では我々は普通ではないのか…?)
先ずは何も足さずに味わおう。濃厚な味噌汁だと思えば良い。日本人の朝は味噌汁から始まる。次にブラックペッパーを少々加えて胃袋を目覚めさせる。
問題はここから。おろし生ニンニクをベチャっと音がするぐらいに投入する。ベチャっとね。たまらん匂いだ。味も締まってくる。
チャーシューは柔らかく味付けも十二分だ。柔らかいといっても、よく言うところのトロける柔らかさではない。あれは上流階級の食べ物で、朝ラー・ファイターたちにとって大事なのは「俺チャーシュー食ってるんだ」という噛み応え。
中盤戦に突入した頃に、この豆板醤を追加。ボチボチ苦しくなってきた腹に刺激を与えて完食へと導く。最終コーナーを回った競走馬に鞭を入れるが如く。(誰が馬だってんだ?)
ここの中盛りは普通のラーメンの倍はある。調子に乗って中盛りにしたことを悔やみながらも、目の前でラーメン+チャーシュー丼と格闘している准教授の手前、手綱を緩めることは出来なかった。ヨレヨレになりながらも、なんとかゴールだ。
家に帰り娘に話しかけると、間髪入れずに「臭っ!何食べてきたのよ?」「あの(ニンニク)増し増しとかの類じゃないの?」「こんなにニンニクが臭いと思ったのは人生で初めてだよ」「ニンニクってこんなに臭いんだあ」…などなど。
そんなにニンニクを責めてはニンニクが可哀想だと思わないのか?そうじゃないな、僕が責められているのか?
誤魔化すつもりだったのに、バレた。ニンニクを舐めちゃあかん。Such Is Life.