シドニーからの逃亡先であるニュージーランドの片田舎。今は事情により地名を明らかに出来ないことをお詫びします(何の事情だか?)
湖畔の小さなロッジで、日本を旅立ってから初めて爽やかな朝を迎えた。
ここは何かを手に入れるためには、車で未舗装のデコボコ道を30分ほど走らないといけない。そこに至っても、食材を買えるのは雑貨屋1軒だけ。
予め空港近くのスーパーで仕入れた食材で飢えを凌いでいる。怪しい雰囲気のカップ麺ではあるが、この状況下では有難い存在だ(ただ部屋中が異様な匂いに包まれたのにはマイッタ)。
この辺りには人気の高いトレッキングコースが幾つかあるようだ。
突然思い立って歩くことにした。
森林浴、傷ついた心に大自然のパワーがじわじわと沁み渡ってくる。
心を無にして歩く。風に揺れる木々のざわめきや小川のせせらぎの音を聞きながら、ひとり歩き続ける。すると、シドニーでの出来事が少しずつ消えていくような気がする。
トレッキングで心の汗を流したら、後は風呂に浸かって体の汗を流すだけ。
おっと!こちらも忘れずに。
ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブラン
は爽やかでフルーティ。夕暮れの湖をぼーっと眺めながら飲んでたら、いつのまにかボトルが空になっていた…。such is life.