Such Is Life

soul-searching-diary

これは修行とは…。

数日前に、とあるバーの公式HPに臨時休業の案内が出ていた。

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「研修の為お休み致します。店主」

僕は直感的に、これは臭いな…これは研修ではないぞと感じた。飲食店が何らかの理由で休む時に「研修」を使うのは常套手段であるからだ。きっと良からぬ企てがあるはずだと思っていた。

 

その後、件のHPで次に発せられたのがこちらの記事。ミッキーマウスの形をした窓の付くバスを追いかけている写真が添えられていた。

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冒頭「修行である」という言葉から始まる店主のブログによると、ディズニーランドへに赴き、新装した「 It's a small world 」で、大の大人が子供のように愉しんだ模様が伝えられている。「とても穏やかで綺麗な気持ちなる」とまで書かれている。日常どれだけ汚れた精神で過ごしているのかが伺い知れるではないか。

 

It's a small world は、随分昔であるが僕もボートに乗り込み、あの名曲を聴きながらファンタジーな世界を愉しんだ思い出がある。あれこそがディズニーのエッセンシャル・マインドであると感嘆したものだ。だから真剣な顔を装い夜な夜なシェイカーを振る店主が、世界中の躍る人形を眺めながらニヤけていても上げ足を取るつもりはない。

 

ここであえて苦言を申し上げたいのは、「修行である」との一文である。暫く前に本物の修行が如何なるものかは、こちらのブログで店主でも分かるように丁寧に説明させて頂いたはずだ。現在のトレンディな界隈で「修行」と呼ばれているのは、過酷なまでに(無駄にとも言うが)飛行機に乗りまくる方たちの神聖な行いである。夜勤明けに自動車を走らせ、ディズニーランドでミッキーマウスたちと戯れて童心に帰るのは残念ながら「修行」とは言えない。これは単純に「行楽」ではないだろうか…。

 

たとえそれが「世界で一番幸せな船旅」であっても、It's a small world ほどの修行では解脱は出来ないことだろう。Such Is Life.