蕎麦和房 俵 (浜松市中区田町)
准教授とクラフトビールを1杯ひっかけてから、焼鳥屋へでも行こうかと思っていたら目当ての店は満席。雨も酷かったので近くで見つけた店へ突入。
なかなかの料理が期待できそうな雰囲気だ。ここは以前は「一心」という魚料理屋さんだった場所。
先ずは大将お勧めのもちカツオから。着席後間もなく登場したカツオは、身の色が示す通りの弾力。これは旨い。
ところが、次の煮あなごが出て来たのは、グルマンな准教授の最近食べた物の話が二巡していた頃だった。店内はそんなに混んでいるとも思えないのだけど。あなごは薄味で柔らかく煮られていて美味しいのだが…。
煮穴子が出てから暫くして、「今、かまを焼いてますからもう少しお待ちください。遅くなってすいません」と大将が頭を下げる。「いいよ。じっくり焼いてよ」と答えるが、内心は…。それから暫くして出て来たヒラマサのかまは、甘くてめちゃくちゃ美味いんだけど…。3品目で1時間以上の経過はちょっとキツイ。
かまの塩焼きが出て来た時にはお腹ぺこぺこで、次も遅かったらキレそうだったので、すかさず蕎麦を注文。
本来ならば、ざる蕎麦啜ってチビチビ飲みたいところだったけど、余りの空腹にボリューム求めて玉子とじ蕎麦で。温かい蕎麦も悪くはない。汁まで一気食いしたのだが…。
帰りに大将が「遅くなってすいませんでした」と外まで見送りに来てくれた。
「あ~いいよ、いいよ。ごちそうさん。美味しかったよ~」と店を後にした。
のだけどねえ…。
気が短いおっさんがいけないのだが、これは批判ではなく期待として。タイミングの良い料理の提供も味付けのひとつ。折角良い食材や技術を持ってらっしゃるのにもったいない。まあ、もう1回は行ってみようかなと思うけど。その時はお願いしますよっ!Such Is Life.