Such Is Life

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「白夜を旅する人々」三浦哲郎

白夜を旅する人々 (新潮文庫)

白夜を旅する人々 三浦哲郎著

昭和初期、東北地方の田舎町の商家に生まれた六人の兄弟姉妹。アルビノ(白皮症)という難病を抱える二人の姉妹を持つ彼らは、それぞれの苦悩と真摯に向き合いながらも自殺や失踪という悲痛な運命を辿っていく。

 

文庫本にして600頁弱の長編小説。小説が不得手な僕はたじろいだ。しかし、「生と死」という重いテーマでありながら、淡々とした表現で綴られていて、情景や心情が素直に入り込んでくる優しい文章だった。次に本を開く時には、小説の中の彼らに又会いに行くような、そんな気持ちにさせてくれた。

 

静かなる心の叫び声が聞こえたようだ…。Such Is Life.