一澤信三郎帆布で念願のショルダーを手に入れた後、店員さんに近くでランチができるお店をお尋ねした。「ほんなら…。テレビでもよお紹介されてはりまして、ぎょーさんお客はんがお待ちになられてますわ。」(京都弁、変ですか?)と、親切にもお店の外にまで出て案内してくれた。
京都+老舗の店員さんのお勧め=期待が高まる
マルシン飯店(京都市東山区東大路三条下る南西海子町)
なんと!そこは中華料理屋さんだった。雨降りのせいか待ち客は5人程度(後でお店の方から今日はラッキーだったと教えられた)。
この古都ならではの、侘び寂びを感じるショーケースに目が釘付け。このお札の書体は、どこぞの高名な僧侶のものなのか?
そして営業時間は「午前11時より翌朝6時迄」
開店から閉店まで、座禅を組んで瞑想に耽りたい気持ちになる。
熟成豚肉餃子
撮影前に1個食べてしまったので、オリジナルは6個であることをお伝えしておかねばなりません。餡の旨さは、熟成と銘打つ価値十分です。
日替定食(天津麺、ハムカツ、揚げシューマイ、サラダ、ライス)
以下、ご覧頂ければお分かりになると思いますが、この定食が@880円という国宝級の価格です。揚げ物は大変おいしゅうございます。
天津麺
待っている間にサクッと調べたところ、天津飯(麺)がこちらの店のご本尊のようです。
ふわふわ玉子です。
ボリュームたっぷり。写真は撮りませんでしたがライスも付いています。
実は日替以外にも魅惑のメニューがありました。中華定食A(酢豚、唐揚げ)とB(野菜炒め、カニ玉、唐揚げ)です(何れもライス、スープ付き)。それだけ揃って拝観料は@800円也。しかし、カミさんと二人で日替定食と中華定食同時注文では食べきれないだろうという悟りの境地に達して諦めました。現物を拝見しましたが、世界遺産に登録されてもおかしくはありません(遺産か?)。
牛肉とセロリの山椒炒め こちらは確か@900円台
定食の替わりに、お店のおすすめ料理を注文です。柔らかい牛肉とシャキシャキのセロリと人参。まるで警策(座禅の棒)で叩かれたように山椒がビシッと効いています。
生ビールだけでは失礼かと存じ、紹興酒をお供えさせて頂きました。
予定外の京都訪問ではありましたが、こうして僕はひとつの煩悩を追い払ったのでした…。Such Is Life.