うますぎて申し訳ないス!
のフレーズでお馴染みの洋食屋「ヨシカミ」を訪問。今回のグルマン旅の店舗選択ポリシーはとにかくTVや雑誌でお馴染みの店。(高級店は無理ですが)こちらのお店もこの界隈での人気は抜群。開店30分前ぐらいにはそこそこの行列ができる。
「トンカツをおかずにトンカツを食べる」グルマン先生。(中央豚顔)
並んで開店を待つ間に店外に掲げられているメニューに目を凝らし何を注文するのか真剣な会議が進む。
どれもこれも美味そうだ。洋食屋のメニューはアートだ。
グルマン先生は「ロースカツレツとカツサンドを食べたい。」と主張する。「それではカツにカツじゃん。」と僕は説明したが、もはや先生には受け入れる余裕などなかった。
デロア(赤・ハーフサイズ)仏 2,700円
ビーフシチュー 2,450円 ロースカツレツ 1,200円
カツサンド 1,100円
ビーフシチューとカツレツの口直しにカツサンド。肉から肉へのミートスパイラル。まさに「トンカツをおかずにトンカツを食う。」これぞグルマン先生のグルマンたる所以。
それはともかく老舗洋食店の味と雰囲気を堪能。カラリと揚げられたカツレツのサクサク感でワインを飲み、濃厚なデミグラソースを纏ったビーフシチューはさらにワインを美味しくする。そして箸休めに(フォーク休めか?)カツサンドでワイン。この迷いのないルーチンこそが洋食屋さんへの敬愛を示す最大にして最高の表現…でいいのかどうかは知らないが?
行列についたお客をテキパキと席へ案内しメニューを配って注文を取る。厨房は食材の用意、焼きや炒めなどそれぞれの持ち場のコックさんが手馴れた手さばきで注文を手早くこなしていく。お客は出来上がった料理をそそくさと食べてお会計へ。なんだかベルトコンベアーに乗せられて食事をしている感もあったがこれも人気店である証。下町の洋食屋の喧騒もスパイスと同様に味わうべきだ。ともかく洋食ファンならば浅草では一度は訪れるべき価値ある店。「うますぎて申し訳ないス!」かどうかを確かめに。
~カツレツもパンにはさめば別腹に~ 詠み人 愚留満