Such Is Life

soul-searching-diary

飯〇の人達

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道を歩けば其処彼処に林檎や柿がたわわに実っている光景。ここは飯〇市。

 

なんで飯〇市まで来てしまったのかというと

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あららぎカントリークラブ(長野県下伊那郡)

このゴルフ場で開催された飯〇高校同窓会のコンペに参加するため。実際のところ、僕は飯〇高校の卒業生ではないのだが…。ゴルフ場までの運転手を募集していた方がいたので応募してみただけのこと。ゴルフは難しいグリーンに手をこまねきながらも、大騒ぎする飯〇の方達とプレーを楽しんだ。

 

ゴルフ終了後は飯〇市内のお店へ繰り出して表彰式&宴会だ。

ビール、焼酎、ウイスキー、ワイン、泡盛…皆さんが持ち寄った酒で盛り上がる。飯〇の方達はアルコールが入っていさえすれば何でもこいだ。もういい年なのに騒ぐ、騒ぐ。好きとか嫌いとかの問題じゃない。この地域には他の娯楽がないんじゃないのかと思うほど騒ぐ。なんとかその勢いについていった僕は、飯〇高校編入者の資格を得ることが出来た。クラスはCクラス。この件は地元に帰ったら黙っていた方が良さそうな話だ。

 

その挙句

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歌う。吉田拓郎などの往年のフォークソングやキャンディーズのヒット曲を歌いまくる。とにかく歌う。もうどうにも止まらない。この方達は2時間以上に亘り歌い続けていた。日頃の生活に何か問題でもあるのかと心配になるほど歌う…。

 

果てしなく続くのではないかと思える宴会を一足先に抜け出して依頼人のゲストハウスへ宿泊させて頂く。間もなく気を失って爆睡。翌朝目が覚めて居間へ向かうと、そこにはシャツ一枚で板の間に横たわっている依頼人の姿が…。

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新京亭(飯〇市中央通り)

翌日、お昼にラーメンを食べて行くことにしたら他のメンバーも集まってくる。駐車場に降り立つと「あなたたち~どこ行くの~」と昨夜大騒ぎしていた一人が声を掛けてくる。匂いを嗅ぎつけて来たという。飯〇の人は野生的嗅覚をお持ちのようだ。匂いで居場所が分かる街、 油断のならない土地だ。

 

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昔ながらの極普通のラーメン店。でも飯〇では1,2を争う人気店。

朝10時からの営業というのは珍しい。飯〇地方には時差があるのだろうか?

 

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 ここではメニューを見て考える必要はないらしい。同伴者たちは迷うことなく中華そばと揚げ餃子を注文する。

 

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中華そば

飯〇ラーメンの特徴は麺が「ふにゃふにゃ」であることとさっぱりスープ。「にゅうめん」と言っても過言ではないほどの頼りなさである。その情報を知らずに食べた人は「麺が伸びている!」と怒鳴るか、二度とその店に行くことはないだろう。

僕は以前にも近隣の「上海楼」という中華屋で飯〇ラーメンを経験しているので問題は無く、寧ろ気に入っている。それどころか僕以外の飯〇出身の皆さんは「こりゃあ美味い」「感動だなあ」と唸りながら黙々と食らいつく。あのラーメンに感動…。彼等にとってはこの味こそがラーメンの味、ソウルフードなのだ。だから飯〇市民の前でふにゃふにゃラーメンにケチを付けるのはお止めになった方が宜しい。袋叩きに遭うのが関の山。

(蛇足ながら後から来たおばあさんは「麺をやわらかめで」と注文されていた。あれ以上やわらかくしたら麺が溶けてしまうんじゃあないの…)

 

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揚げ餃子 

飯〇の餃子は揚げてあるのがスタンダードらしい。中身の餡もしっかりした味付けで存在感のあるサイドディッシュ。最後に残った餃子を「ほれ、県外から来た人食って食って」と進めてくれたが、二日酔いで胃が悲鳴を上げていたので丁重にお断りした。昨夜あれだけ飲んだと言うのに飯〇の方達は疲れを微塵も感じさせない。これが普通の生活なのだろう。

 

いやはや飯〇の皆さんに大変お世話になりハードな2日間を楽しく過ごせました。

帰路は板の間で寝て腰を痛めた准教授の替わりに運転して浜松へ。かなりの疲れだ。これで家に帰ってゆっくりするのが普通だが、普通ではいられない方と一緒なのだ。夕方からは別の飲み会へ。

 

飯〇を思い出したらお腹が一杯になってきたので、夕方の飲み会の話はまた次にお会いした時にでも…。Such Is Life.