リオ五輪女子サッカーアジア最終予選にてなでしこジャパン敗退決定。
過去数年間のなでしこの実績を振り返ると大変残念な結果に終わる。
結果を受けて日本サッカー協会は、なでしこジャパンの新体制への移行を示唆。
つまり佐々木則夫監督退任への結論を下したわけだ。
勝負の世界で勝ち続けることは不可能なこと。いつかはやってくる敗北。リーダーである以上これを受け止め責任を負うことは任務であり避けては通れない道。
そしてマスコミは敗退に対する原因と責任をこぞって追及する。現体制への批判をこれでもかとばかりに繰り広げる。勝てば官軍、負ければバッシングの嵐に晒される厳しい世界。ただそれは監督がそれ程までに高いレベルのステージで闘ってきたという証でもある。
ここで忘れてはいけないことがあると思う。この監督が残した輝かしい歴史を。
2008年の監督就任以来ワールドカップで優勝と準優勝、そしてロンドン五輪で銀メダルを獲得している。その功績は国民栄誉賞とFIFAバロンドール女子最優秀監督賞の受賞という形で国内外で認められている。
黎明期どころか全くと言って良いほど認知もされていなかった日本女子サッカーを世界に知らしめ、「なでしこジャパン」というネームバリューを確立した偉大な指揮官である。
男子代表も含め日本人監督としては稀有の成績を残された佐々木監督に賞賛と敬意を謹んで贈らせて頂きたいと思います。
お疲れ様でした。そして今後の更なるご活躍をお祈りしております。
ドイツワールドカップ優勝後にお会いした際に頂いた佐々木監督のサイン。
「何て書くかな~?名前入れとくか~?」
「はい、バカな後輩へとでも書いておいて下さい」
と言いつつも「〇〇〇君へ」と丁寧に漢字で書いてくださいました。
後輩にも「君」をつけてくれる心優しい先輩でありました。
則夫さん、監督在任中の何年間かは良い夢を見させて頂きました。ありがとうございました。バカな後輩より尊敬の念を込めて感謝です…。Such Is Life.