Such Is Life

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ポルトガル・スペイン巡礼の懺悔 ブルゴスの告白

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神父様、お目覚めになられましたか?今日も今日とて懺悔の時間になりました。昨夜私はサン・セバスティアンでのバル巡礼に全精力を捧げてしまったために、今朝は脱力感と無気力感に包まれています。

 

サン・セバスティアンは至高の聖地(美食の街)でしたが、実は海岸に面した高級リゾート地でもあるのです。蛇足ながら(失礼)昼間のサン・セバスティアンを歩いて来ましたのでお聞き下さい。

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街を歩いていると子供たちを乗せた電車風の乗り物が通過して来ました。かわいい子供たちですが、一番ノリノリなのが後ろに乗っていた先生らしき女性だったのが笑えます。

 

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モンテ・イゲルドの丘

展望台からコンチャ湾の海岸を見下ろしましたが、モロ逆光で霞んでしまいました。私にとってのサン・セバスティアンはバルの街ですから、この海岸の私の記憶も霞んでいます。これにて聖地サン・セバスティアンとお別れです。私はもう一度ここに戻って来られるように神に祈りを捧げました。

 

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ブルゴス

サン・セバスティアンを離れ、もぬけの殻と化した私はブルゴスという街に搬送されました。

 

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大聖堂 

スペイン3大ゴシック大聖堂のひとつです。1221年に着工し完成までに3世紀を要したという聖堂は世界遺産。今思うと、正直なんとなく見過ごしていたようです。

 

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またご飯を食べるみたいです…。

 

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この日はタパス(小皿)料理ということで、トルティーリャ(スペイン風オムレツ)とムール貝の詰め物(?)なんですが、もはや集中力を欠いていて撮影前に手を付けていました…。

 

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エビのアヒージョ

アブラがグツグツで焦点がボケてますが、味の方は良かったです。意外とサッパリしていたような…。

 

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真面目な話なんですが、これが何だったのか記憶にございません。確かお魚さんが出てきたような…。こんな日もあります。これが巷で言う「サン・セバスティアン・ショック」というやつでしょうか…?(そんなのなかったですかね?)

 

その後は街をぶらぶらして

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ヘミングウェイの銅像を真似する人を見掛けました。?…あっ、あの人だ!

 

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そして、なんとなくブルゴスを後にしました。

 

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こちらは休憩のために寄ったドライブインなんですが

 

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こんなに美しいピンチョスが並べられていて、スペインの食の奥深さに敬服です。

 

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流石に昼食の後でピンチョスは無理でしたが、水分補給はしておきました。乾燥しているので、ビー…水分が美味しいです。

 

終日気力の無い私でしたが、とうとうマドリッドにやって来ました。

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ホテルから地下鉄に乗って、夕刻のマヨール広場へ。

 

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Botin

マドリッドの老舗レストラン。ネットでは「予約必須のレストラン」と書かれていましたので、日本を発つ前に予約を入れておきました。

 

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こちらボティンは1725年創業で、世界一古いレストランとしてギネスブックに認定されています。画家のゴヤがアルバイトをしていたとか、作家のヘミングウェイが常連で、著書「日はまた昇る」(読んだこと無いです)にお店が登場するとかの逸話があるようです。

 

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お客は観光客がメインのレストランでしょうが、22時の訪問でも店内は満席でした。

  

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厨房を覗くと、こちらの名物料理「子豚の丸焼き」が出番を待っていました。

 

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地下は貯蔵庫を改造した穴蔵風です。こちらの席が人気があるようです。

 

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運良く穴蔵の席に案内されました。

 

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間違えてはいけないので、「お宅の有名な豚料理はどれですか?」と念押しをしてオーダーを。

 

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サングリア

カミさんはスペインのポピュラーな飲み物を。私は異常に疲れていたので、帰り道(ホテルは結構遠い)のことを考えてビールと赤ワインだけ(十分じゃねえ?)にしておきました。

 

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ガスパチョ

冷たくてニンニクが効いています。これだけでも腹一杯になりそうな量です。

 

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ホワイトアスパラガス

後に控えているメイン料理のボリュームが想像付かないので一皿目は控えめに。と思って注文したら、ど太いアスパラが五本も鎮座していました。美味しかったですけど。

 

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アサリのボティン風

メインの一皿は魚貝でボリュームの無い物を探して決定。何がボティン風なのやら分かりませんでしたが、パンに吸い込ませると食欲が増すスープでした。

 

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コチニージョ(子豚の丸焼き)

こちらの有名料理です。これを目当てに世界各国から訪問客が来ると言われています。一人前を注文しましたがシェアして持ってきてくれました。

 

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この皮が凄いです。カットする時にはナイフをノコギリのようにゴリゴリ入れないと切れないのですが、口にすればパリッパリで香ばしく皮だけでも断然美味しいのですが、柔らかくてミルキーな肉との対比が何とも言えません。

 

「名物に旨いものなし」とも言われますが、こちらの子豚は歴史に裏打ちされた伝統の美味でした。昨夜のバル巡礼を終えて無気力症候群に襲われていた私でしたが、おかげさまで一日を待たずに本来の自分にカムバックすることが出来ました。(早すぎましたでしょうか?)

 

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しかし、街角で豚さんに遭遇すると、目を合わせるのが辛いです。Such Is Life.

 

もう少しだけ懺悔は続きます…。