「神々にえこひいきされた男たち」 島地勝彦 著
「週刊プレーボーイ」元編集長である著者は出版社退職後の現在、エッセイスト&バーマン(新宿伊勢丹にてサロン・ド・シマジ主催)として、シマジ教信徒にウイットとエスプリを送り続けている。
以前は編集者時代に関わった開高健、柴田錬三郎、今東光大僧上など文豪とのエピソードが抱腹絶倒であり人生の教訓ともなるエッセイだったが、本作(信徒は教書或いは聖典とも呼ぶ)はその後の人脈の話題を中心にシマジ教を熱く布教している。(正直言うと以前の作品の方が面白かったかな)
「人生は運と縁とセンスである」
「人生は恐るべき冗談の連続である」
僕もシマジ教信徒のひとりであるが、特に文中に登場する書籍、映画、音楽などを取り寄せてはシマジ文化に浸ることにしている。今回も幾つかのネタを仕入れさせてもらった。僕のようなアンテナの低い人間にとっては、シマジ教祖のような指南役も必要だ。枯渇している僕の文化の井戸に一石を投じてくれる。ポチャ~ンっと微かな音はするようなので捨てたものではなさそうだ。Such Is Life.
さて、どれからいくとしようか…?
「迷ったら、二つとも買え!」ー島地勝彦ー