シドニーでの悪夢を振り払うかのように、僕はひとり飛行機に飛び乗り、ニュージーランドへ逃亡した。
美しい湖畔沿いの道をひた走り
途中からは未舗装のデコボコ道に揺られながら
目立たないところにある小さなロッジへと逃げ込んだ。
ロッジの前には静かで穏やかな風景が広がっている。
シドニーへの出張で傷ついた僕の気持ちを癒してくれるような空気が流れている。
夕方になり部屋の前でひとり佇む。余りに静か過ぎて、寂しくなるぐらいだ。
でも励ましてくれるやつらもいる。
孤独じゃないよな…。such is life.