Such Is Life

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不死身の特攻隊

不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか (講談社現代新書)

「不死身の特攻隊」 鴻上尚史著

 

「この本読まれましたか?」と知性教養溢れる知人の淑女から紹介を頂いた。読んだことは無かったが、著者の名前を見て、おっ!っと思った。。BS NHKの番組「COOL JAPAN」で司会をしている人だ。番組が面白くてたまに見ているが、鴻上尚史の飄々とした司会っぷりに「この人って何の人?」と興味を持っていた。

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鴻上尚史

 

作者の話は置いておくことにして、太平洋戦争末期、特攻隊として9回出撃して9回生きて帰ってきた飛行士佐々木友次氏との談話を交えた特攻隊論。戦争体験の無い著者の視点が意味深い。浅学な僕などは「志願して特攻した英雄」的な捉え方をしていたが、「命令された志願」であったことを知る。兵士、飛行機を1回で失う非合理的な戦略を進める軍部。最後は「勝てると思えば負けない」という精神論で突き通す上層部。戦後70年以上経ってからこそ、戦争を冷静に見つめ直すことのできた本著であったと思う。勉強になりました。

 

さて、この本を紹介してくれた淑女だが、読書は言うまでもなく映画への造詣も深い。先日も「トレインミッション」なる映画を見て来たと言う。

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「面白かった?」と聞くと、「そこそこ面白かった。もうボコボコ。そこまで殴らなくても」との感想が。

 

特攻隊とボコボコに興味を持つ淑女。今夜僕はその淑女との飲み会に突撃する。生きて帰って来られるのだろうか…。Such Is Life.