梅香苑 (浜松市中区鹿谷町)
高校時代に通った中華料理店。部活後の腹を空かした小僧の胃袋を元気にしてくれた。その後、20歳代には時々お邪魔したものだが、ここ暫くは足が遠のいていた。
高校卒業後に少し拡張されたが、その後は当時のまま…というか、レトロになった…というか、くたびれた…というか、つまり自分にはそれが一番ありがたい。
かつてお世話になった女将さんも、今やおば〇ちゃんになっていた(当たり前か)。あの頃、女将さんが何か失敗すると(大したことではないのだが)、今は亡き先代の大将が、大きなお玉を振りかざし「てめ~ぇ!なにしてやがんでえ~!!」と烈火の如く狭い厨房の中で女将さんを追いかけ回していたのが懐かしい。料理が出て来るまでの、楽しみの寸劇であった。
本来ここで注文すべきは熱気のこもった中華丼や炒飯なんだけど、この日は猛暑で食欲が無かったので冷やし中華を。この盛り付けの色気の無さが、ある意味安心感を与えてくれる。これでいいんだと。
ちょいと甘いので酢をぶち込んでみた。さっぱり冷やし中華に仕上がった。なかなかの腕前だ(誰が?)。
食欲が無いと言いつつ餃子も食べたんだがね。ニンニク効いてて旨い。
若かりし頃に通った店って、懐かしさの気持ちだけで十分味わえる。他の店と比べるなんて野暮なことはしちゃあいけない。またいつの日か思い出して来ることだろう。
そして、もう1軒。
ぬのはし (浜松市中区布橋)
こちらは先程の中華料理店から徒歩数分にあるお好み焼屋さん。高校時代はお好み焼というよりも、夏場のかき氷を目当てに通っていた。
かつての店舗は狭くて、混雑時には住居の居間まで開放して客を座らせていた。その後(10数年前だろうか)こちらは口コミで人気爆発!家族連れやらカップルで大盛況。店舗もリフォーム(?)されて広くなり、店員さんも増えていた。当時艶っぽかった女将さんが、過ぎ去った歳月を感じさせないほど今でも艶っぽかった。化け物か?
こちらの名物バラエティ。数種類のシロップがかけられていて色鮮やかなかき氷だ。
別の角度から。氷もふわふわ。火照った体に沁みるねえ~。
あの頃は、食べてる途中で「ミルク10円分追加して~」なんていうリクエストにも応えてくれた。今や大混雑でそんな我儘は言えないが、こうして学生時代と同じ味に出逢えるのは幸せだ。次はお好み焼きとのセットでいってみようか。
この日はタイムスリップをハシゴで愉しむことができた。
一方隣には、かき氷をがっついて食べて頭をキンキンさせている准教授がいた…。Such Is Life.