確かあれは2年前のこと。
突然、不動産会社の営業マンが訪ねて来ました。
「近くで建売住宅を販売するので、お宅のフェンスに看板を出させてもらえませんか? 3か月毎契約で、@6,000 X 3ヶ月=18,000円 前払いで、売れなかったら更新ということで…」
*実際の物件とは関係ありません。
「わかった」と即答。
即座に看板が取り付けられました。
*実際の看板とは関係ありません。
しめしめ、小遣いが出来たと田中は喜んでいましたが
「あれ 何?」
と看板を見た同居人たちが騒ぎ出しました。
「あ~、かくかくしかじかなんで、それで鰻でも食いに行くか?」
と、ついつい口を滑らせてしまいました。
直ぐに売れませんよ~に…と毎日祈りを捧げていましたが、瞬く間に売れてしまったようです。
SHIT !
せこい田中は、そのうち忘れてくれるだろうとダンマリを決め込みました。
しかし同居人たちは忘れることなく
「あの鰻はいつ行くんだ?」
と定期的に催促してきました。
田中はしらを切り通すことに疲れました…。
ビールは仕方ないとしても
肝焼きや
白焼きまで注文されて
結局は看板代から足が出て、不足分は田中が支払う羽目に…。
フェンス空き有り。求む!広告看板。 Such Is Life.