Such Is Life

soul-searching-diary

四川飯店 もう一人の自分が…。

f:id:bucketlist:20170802091848j:plain

四川飯店 (浜松東区西塚町)

とある事情で火曜日は昼食を食べて夕食を抜く習慣が定着しつつある(普段は昼食を食べない)。すると、ここぞとばかりに昼食はヘビーにと考えてしまうのが人間の悲しい性だ(周囲を巻き込むな!)。本来なら1.5人前ぐらいをやっつけたいところだが、「日ごろの努力が無駄になるよ~」と、もう一人の自分が語りかけてくる(少しはダイエットを心掛けているので)。このランチはハーフ&ハーフセット(麻婆丼+担々麺)なので、「0.5+0.5=1」という計算が合っていれば普通の1人前である。天使の忠告に従おう。

 

f:id:bucketlist:20170802091939j:plain

元々担々麺は好物だったが、最近は少し重く感じるようになって来たので日頃はなかなか注文できない。でもハーフなら大丈夫だ。

 

f:id:bucketlist:20170802092030j:plain

麻婆丼もハーフなのはいいけど、担々麺とセットだと辛い物同士だしカロリー満載だ。以前もこのパターン(味の違いが判らなくなった)で後悔した経験があったのに、全く学習されていなかった。

 

f:id:bucketlist:20170802092129j:plain

あれっ?豚の角煮(ハーフサイズ)が…。

 

f:id:bucketlist:20170802092158j:plain

「本当にそれで足りるのかい?」とハーフ&ハーフセットを注文する直前に、もう一人の(本日二人目の)自分が耳打ちしたのだった。

 

悪魔の囁きに乗ってしまい、いくらハーフといえどもこってりな3品を食べてしまった僕は、食事後の店外の強い日差しに照らされて少々気悪くなってしまった。

 

家に帰ると「本当は冷やし中華と麻婆丼ハーフが良かったんじゃねえ?」…また一人厄介な奴が出てきやがった。Such Is Life.

 

いも祭り

f:id:bucketlist:20170729095013j:plain

じゃがいもを頂いた。

 

その翌日

f:id:bucketlist:20170729095053j:plain

さつまいもを頂けてくれた方がいらした。

 

ありがたきは友情と食い物である。この先、たとえ苦手な大学芋が毎日出てこようとも、大好きなシャトーブリアンを残してでも美味しく食べさせて頂きます(そんなもの食べたことないだろうが!)。ありがとうございました。

 

ところで、さつまいも畑の隣で和牛を飼育していたりはしませんよね?お宅の前のたまねぎ畑の隣でもいいんだけどさ…。Such Is Life.

 

ベリーニの音

落語会の後にうだうだ飲み歩いた酒徒倶楽部の会員たち。

f:id:bucketlist:20170729082613j:plain

最後にたどり着いたのは、瑞々しい桃が置かれたとあるバー。これは「大糖領」という山梨県笛吹市産の貴重な桃らしい。

 

この時期にバーで桃といえば、「ベリーニ」である。ベネチアにある「ハリーズバー」で生まれた桃のカクテルだ。

f:id:bucketlist:20170729091019j:plain

さて、僕はとあるバーでは殆どの酒を、信頼を寄せる店主に任せることにしている。気分とイメージだけを伝えれば、その日その時の自分に適した酒が静かにカウンターに置かれるのだ。必然性と意外性がシェーカーで振られてサプライズとなって登場することもある。

 

しかし、店主が内緒のつもりで作っていても、最初から分かってしまうカクテルがあるんだな。この時期に「キィ~コ、キィ~コ、キィ~コ…」と音がしたならベリーニだ。

f:id:bucketlist:20170729090653j:plain

店主は、手動かき氷機でカクテル用のかき氷を作るのである。

 

f:id:bucketlist:20170729091110j:plain

「大糖領」という桃で作られたベリーニは、濃厚な甘さで格別だった。ベリーニは夏の到来を告げる風物詩だ。

 

桃の季節のとあるバーでは、店主がかき氷機を回す音がこだまする。

「キィ~コ、キィ~コ、キィ~コ…」

待てよ、「キュル、キュル、キュル…」だったかなあ?Such Is Life.

 

落語会…だったよねえ?

f:id:bucketlist:20170727084158j:plain

「二人会」 柳家喬太郎 橘家文蔵

未だに解散する気配の無い浜松酒徒倶楽部の会員たちと落語会に参加した。これは酒徒倶楽部文化部のねーさんが、(どーしよーもない)会員の知性教養を何とかしたいとの想いから実現したものである(無駄な抵抗だとは思うが)。部会の本年度指針「いつまでも使えると思うなアタマとカネ」に則したカルチャー活動の一環である。

 

東京ではチケット入手困難と言われている喬太郎と文蔵の人気師匠による二人会。小さなホールでの落語は、落語家の細かな表情や仕草を肌で感じて、落語の世界にどっぷり浸かることだ出来た。理屈抜きに面白かった。喬太郎師匠マジウケです!ところが終了後に「今の話のオチがわからなかった…」と呟く会員が(誰なんだ?)。こうしてねーさんの願いは虚しくも徒労に終わったのである。

 

午後4時過ぎにお開きになった落語会。充実したひと時であった。しかし、このまま帰れないのが酒徒倶楽部…。ここからはオチが理解出来なかった准教授(バレたあ!)が鼻を効かせて店探し。

f:id:bucketlist:20170727084253j:plain

Beer House  Tir na n-Og (ティルナノーグ) (浜松市中区田町)

未だ酒場が開く5時前ということで苦労したが、この時間でもアルコールの匂いがする店を准教授の鼻が突き止めた。知能よりも本能が役立つ時もあるものだ。 こちらは伊豆修善寺にある Baird Brewing Company のクラフトビールを提供している。

 

f:id:bucketlist:20170727084336j:plain

このあたりで既に落語のことは霞んでしまっている会員たち。

 

f:id:bucketlist:20170727085629j:plain

でも食べ物のことは良く知っている。こちらのソーセージは掛川市にある大石農場ハム工房のものらしいのだが、「このソーセージ知ってる~」「ここはたまに寄って買ってくるんだよね~」…。どうも落語よりはソーセージの方が食いつき易いらしい。

 

そして5時を過ぎ、あちこちの酒場も開店し始めて一般の方たちが(会員たちは普通の人たちではないのか?)飲んでもOKな時間になると

f:id:bucketlist:20170727085658j:plain

こうべや (浜松市中区田町)

会員の♬ノンノン♬が常連入りを狙っている居酒屋へ。こちらは先日お邪魔した居酒屋さんだ。予約客があるからと言われても、来るまででいいからと無理無理押し入る。

 

f:id:bucketlist:20170727085732j:plain

葉生姜

ここのメニューは奥深い。あっさりからこってりまで飲兵衛を虜にして離さない魅惑の品揃えだ。もしも、この店の前を通り掛かったら中の様子を覗いて欲しい。カウンターと同化して目を細めながら酒を煽っている♬ノンノン♬の裏ぶれた姿が目撃できるであろう。

 

f:id:bucketlist:20170727085759j:plain

豚足

会員たちに足りないのはコラーゲンではなく教養だというのに…。

 

f:id:bucketlist:20170727085827j:plain

イカと野菜のアンチョビ炒め

会員たちの知性教養のためにと想いを巡らせていたねーさんも、いつしか飲み食いに夢中になってしまったようだ。酒に染まれば赤くなる。

 

f:id:bucketlist:20170727085851j:plain

チキンカツ

 「もうそろそろ予約のお客さんが来る時間だから…」と言われてもギリギリまで粘る会員たち。その粘りを知性や教養を磨くために使えないのか?

 

止む終えず居酒屋を追い出され、3次会はとあるバーへ。

f:id:bucketlist:20170728073950j:plain

家庭の事情で落語会後の飲み会に参加出来なかった枡太は、(自ら要求した)差し入れの冷凍たこ焼き(セブンイレブン)を頬張っていた。僕はもっと高級な差し入れをと思っていたが(ということにして)、あまりにも美味そうにたこ焼きを食べている枡太を見て安堵したものだ。(安上がりなヤツでヨカッタ!)

 

宴はまだまだ終わりそうにないが、思い出すと疲れるので今回のトリは次回のブログへ。本題は落語会だったんだけどねえ…。Such Is Life.

 

老舗論 BISTRO DE TURBAN

f:id:bucketlist:20170726074251j:plain

BISTRO DE TURBAN (浜松市中区常盤町)

「老舗」とは、「代々続いて同じ商売をしている格式・信用のある店。先祖代々の家業を守り継ぐこと」(デジタル大辞泉より)とある。

 

こちらは間もなく創業50周年を迎えようとしているビストロだ。でも僕は現オーナーシェフが初代なのか何代目なのかを知らない。故に老舗の定義である「代々続いて」に当てはまるのか、そうではないのかは定かではない。しかし、ここ浜松でのビストロ、広義でいうところの洋食店の草分け的存在であることは市民にとって異論の無いところである。今日はこのビストロの歴史に敬意を表して「老舗のビストロ」として語ろうと思う。

 

f:id:bucketlist:20170726080421j:plain

老舗の定義はともかくとして、我々が老舗というもの、特にレストランなどの老舗飲食店に求めるものは何であろうか?

 

f:id:bucketlist:20170726081546j:plain

それは変わらぬ確かな味や心地よいサービス、歴史に彩られた店内の雰囲気かも知れない。そして、それらを長年に亘り維持し続ける店主の姿勢であったり…。

 

f:id:bucketlist:20170726081755j:plain

*こちらは老舗論とは関係ありません。この日は余りにも暑かったので(汗)。時節柄皆様もご自愛下さい。(他人のことより自分の心配しろってか?)

 

f:id:bucketlist:20170726081947j:plain

レバーステーキ

ところが店が変わらぬ味とサービスを提供していても、世の中は変わり続けている。創業時と現代とでは求められる味やサービスに違いが出てくることもあるだろう。

 

f:id:bucketlist:20170726083522j:plain

変わらぬ味を求める客もいるであろうし、進化を求める客もいることだろう。

 

f:id:bucketlist:20170726083631j:plain

仔牛肉のカツレツ チーズ風味

それをどう捉えて、どう展開していくかは、店側のスタンスによるものだ。そこにはオーナーの理念と商いとして為すべき事との葛藤があるのではないだろうか。

 

f:id:bucketlist:20170726083948j:plain

おっと、デザートが出てきてしまった。そろそろこちらの老舗論について結論を出さなければならない時間がやって来たようだ。

 

f:id:bucketlist:20170726084211j:plain

店内のシックな調度品や大切に使い込まれたナイフやフォークの食器類に、長き年月の重みと愛情を感じます。料理は洋食のあるべきスタイルとクオリティを丁寧に表現しています。そして何よりもこのビストロが老舗であることの証はシェフです。純白の山高帽を凛と被られた老練のシェフのお顔には、老舗の格式と品格が刻まれています。老舗の看板は、その店の人間の品性で作り上げられているものではないでしょうか?

BISTRO DE TURBAN は、静かに老舗の看板を掲げていました。Such Is Life.

 

男の顔は40歳までは両親の作品。40歳を過ぎてからは自分の作品。ー島地勝彦ー