洞窟マニアと探検に出掛けて倉敷に宿泊したものの、「俺は倉敷に来たことがあるから美観地区には行かん!」と相変わらずの傍若無人振りを発揮するので、
倉敷美観地区
まだ日も昇らぬうちに洞窟マニアには内緒で、ひとりテクテクと徘徊してみた。人通りも殆どなく、当然お店も開いていない。でも静寂の中の歴史的な白壁の屋敷も風情がある。来て良かった。わざわざ倉敷にまで来て、この風景を見ずに洞窟だけに入って帰ったのでは淋しすぎるから…。
テレビでよく見かける倉敷川に浮かぶ観光用の手漕ぎ船。これも見たかった。ところがこの川、意外と短くて拍子抜け。
いよいよ鍾乳洞ハシゴの始まりだが、途中で立ち寄ったのは、
備中国分寺 (岡山県総社市)
奈良時代に聖武天皇により日本各地に建てられた国分寺のひとつ。
こちらの五重塔は立派でした。周囲の長閑な田園風景の中で威風堂々たる姿です。
井倉洞 (岡山県新見井市倉)
いよいよやって参りました、鍾乳洞へ。この日は時折凄まじい豪雨が。橋の奥に見える滝は怒涛の落下。鍾乳洞探検で良かったと思った数少ない事のひとつは、中に入れば豪雨も関係無いということ。
全長1,200メートルの鍾乳洞。所々に狭くて身を横にしなければ通れないところも。
パンフレットには「永遠の時間の中へ。生きている地球を感じる一体感。」とある。へえ~。
ここまでになるのに、どんだけの時間が掛かったことやら…。
昭和4年にこの地を訪れた歌人与謝野晶子は「切ぎしはひところすぐに天そそり、もみじも身をばうすくしてよる」と詠んでいます。(パンフレットより)
歌には興味が無い僕であるが、これがなんとなーくわかる。現地を見たから伝わってくる歌の意味。行って見てくるって凄いことなんだなと感心。
満奇洞 (岡山県新見市)
こちらも歌人与謝野晶子が「奇に満ちた洞」と詠んだことから名付けられた鍾乳洞。
与謝野晶子って鍾乳洞マニアだったの?
鍾乳洞のハシゴなんて普通の人生で滅多にあることじゃない…。
昨日から3回目の洞窟。…もういいです。Such Is Life.