シルバーウイークのある一日。カミさんと目的の無いプチドライブに出掛ける。浜名湖方面に向かい三ケ日に近づいた頃気になっていた鰻屋を思い出した。
それは「加茂」というお店だった。張り切ってお店に入ると何と3時間待ちと告げられる。それだけ待ってまでして鰻を食べる精神力は持ち合わせていないので諦める。でも気になるな、あの店。
山本亭 （浜松市西区弁天島）
「まあ今日はうなぎを食べに出掛けた訳ではないからヨシにしよう」と言いつつも何処かに気の効いたお店はないかと探してしまう。挙句辿り着いたのがこちら。当地では有名店であるが初訪問。
水槽には高級そうな大きな魚が沢山。あれこれとこの店の噂を聞いていた僕は高級料理店だと思っていた。それで今まで入店する度胸が無かったが、この日は何故か勇気が湧いていた。
カウンターのある１階は席が埋まっていたので２階の広間へ案内される。
メニューは魚料理からトンカツまでの多彩なラインアップ。それぞれがお手頃な値段だったのは意外だった。そして迷いに迷いつつも結局は鰻を注文。
日頃昼食を食べない（ことになっている）僕は一番少量の鰻丼2,000円を注文。
鰻は少々小さいけどこれで十分。甘めのタレだったが、やはり鰻は特別だ。
カミさんは天丼1,000円を。高級店と思っていたが実は庶民的な料理屋だった。
一番ボリュームの少ない鰻で十分満足できるのには理由がある。こんな時カミさんは天丼の具を分けてくれるから。この日は海老と白身魚をくれた。勿論物々交換で鰻をあげたけど。ごま油の香りが芳ばしい天ぷらだった。
持つべきものは小食のカミさんである。Such Is Life.
