Such Is Life

soul-searching-diary

まさか!の研修

日中の暑さを忘れさせてくれる涼しい風が吹き始めた夕暮れ、僕はとあるバーの重厚な扉に手を掛けた。ところが、…んっ?あれっ??開かないぞ…???

 

もう開店時間はとっくに過ぎている。即座に僕の頭の中で、ピンッ!と張りつめた音がした。これは研修だぞ!と。「今日は研修ですか?」とメッセージを送り、僕はトボトボと家路に着いた。家に着くや否や「研修終わりまして今オープン」と返信が…。でも、もはや手遅れなのである。

f:id:bucketlist:20180828075731j:plain

*イメージ(嗚呼こんな冷たいカクテルが飲みたかったなあ…)

 

「研修」…今までにも何度も使われてきた開店時間が遅れた時の理由。でも「なんの研修?」と聞いてはならない。なぜならば、研修という言葉に値する理由などあるはずもないからだ。今回も聞かぬが花、それがバーに通う大人の礼儀というものだ。

 

その後、

 

湯船に浸かった瞬間、日本のお風呂文化に感謝したくなる。
日本の高温多湿な気候は、日本人を風呂好きにした要因の
ひとつだろう。

 

という、店主の呑気なブログがアップされていた。

f:id:bucketlist:20180828080047j:plain

まあ寒い時も暑い時も、風呂ってのは日本人にとっては有難いものだ。

なあ~んて共感していたら

 

「さて、研修である。
ザザシティの中にオープンしたグローバルキャビンの風呂を体験す。」

 

とブログは続けられていた。

な、な、なんとおおおっ!今回の研修は、まさかの風呂体験であった。

 

扉の開かないバーを後にして家路を急いだ僕の背中には大粒の汗が流れていた。

僕も研修という名の風呂に浸かりたい…。Such Is Life.