Such Is Life

soul-searching-diary

食堂「晴美」 准教授の葛藤

准教授から「近くにいる。とんかつ食べたい。」という突然の連絡が入る。

「15分だけ待って欲しい。」と返信をして、あたふたと支度をする。

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晴美 (浜松市西区舞阪町)

准教授が車をぶっ飛ばすこと40分、到着したのは浜名湖近辺の漁師町にある食堂。

どうやら准教授が知人から「かつ丼とラーメンが美味い店がある。」と入れ知恵を入れられて、居ても立っても居られなくなったようだ。そう、悪魔の囁きを真に受けてしまったのだ。

 

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ご覧の通り、麺類や丼もの、そしてとんかつやフライの定食というオーソドックスなメニューの食堂だ。オーソドックスではあるものの、この手の定食屋を見つけるのは難しいご時世になった。最近の地元浜松では絶滅危惧種に指定されそうな定食屋だ。

そして、店内には長靴を履いた漁師風の方々がいらっしゃる。その潮風に吹かれて黒光りするお顔を前に、店内を撮影するのはためらった。ただ家族連れもいる至って気さくな店内である。

 

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「かつ丼かラーメンか…?」はたまた「両方か…?」と准教授は悩みに悩んだ挙句、かつ丼のみを選択。時計の秒針をも止めかねない気迫の葛藤の時間であった。

 

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準拠樹がかつ丼なら僕もかつ丼だ。抜け駆けは予期せぬ事態を招くこともある。

さて、このかつ丼だが甘めの出汁に柔らかい肉とトロンとした卵。しばしば蕎麦屋で出会うかつ丼だ。この変わり映えのしない味こそが、定食屋に求める味だ。初めて行ってもアウエー感が無いお決まりの優しい味だ。次回の訪問機会があれば、ラーメンやフライの定食も試してみたいものだ。ただ、それらを食べるためだけに行くにはちょいと遠すぎるかな…。

 

でも、准教授は行く。必ず行く。一人でも行く。近いうちに行く。ラーメンを食べに。

今この瞬間も准教授の葛藤は続いているはずだ…。Such Is Life.

 

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愚留満 作