巷の噂では、このブログの大多数の読者は(約3名ぐらいですが)、田中は牛角の半額キャンペーン以外の焼肉屋には行かないと思っているらしい。
そんなことはない。
その風説を晴らすために、ちょっと高級そうな焼肉屋さんに突撃だ。
足元(牛角の常連であること)を見破られてはいけないので、先ずはサラダを注文して焼肉通の余裕(フリ)を見せておく。
牛角の肉とは明らかに違う赤身の色とサシの入り方だ。
鑑賞に値する肉だ。
盛付けだって違う。こんなデカイ皿に肉が5切だけ。
皿を小さくしてくれてもいいから肉を増やして欲しい…。
いつも(牛角)のように一気に焼いたりしてはいけない。
落ち着くんだ。
食べる分だけを少しずつだ。
と自分に言い聞かせる。
漬物ではない。
壺漬けカルビだという。
こんな手の込んだ演出は牛角では見たことが無い。
壺からお出ましになったカルビはやわらかく
そのタレの味付けが何ともリッチだ。
牛角ではあり得ない「牛にぎり」。
儚くもサラリと溶けていく…。
でも、ここで目を丸くなどしてはならない。
軽くうなずく程度がよい。
少々くどくなってきたので、上品な豚ロースを。
ん?…順番が違ったかな?
これは早いタイミングで食べるべきだったか?
でも首をかしげてはならない。
既に腹一杯ではあったけど、焼肉屋での〆のお約束を。
肉は、ほどほどに愉しみましたよ、という証として。
本当は苦しかったけど、平静を装って完食。
(夜中にこみ上げてくるものが…)
こうして、田中は満足を通り越して昇天した。
だが、レシートを見て我に返った。
田中の牛角通いは、風説ではなく伝説となるであろう。Such Is Life.