ブラジル 1 ー 7 ドイツ
歴史的大敗、王国崩壊、母国開催での惨劇…どんな大袈裟な形容も、もはやブラジル国民の胸中を表現するに値しないであろう。
前半11分のドイツ1点目から29分の5点目までの悪夢の18分間。ブラジル国民にとってはサッカー史上のみならず国家として今世紀最悪の衝撃的時間となったことは間違いない。失点後に映し出された涙を流すブラジルサポーターの顔を見て、「こんなことがあっていいのか…。」と中立国家で生活しているおじさんまでが茫然自失。この後終了までの残り時間は、ドイツ国民が勝利の宴の余韻を楽しむためだけに流れていった。
ネイマールの骨折による戦列離脱や主将チアゴシウバの出場停止などの負の要因はあったもののドイツがずば抜けて素晴らしかったということか。「敗軍の将は兵を語らず。」である。
遡ること2日前、僕はサッカー通を自称する“とあるバー”のマスターとサッカー談義に花を咲かせていた。「コスタリカは最終ラインがよくコイントロールされていて凄いチームだった。オランダ戦は見ごたえあったなあ。」などとマスターがしたり顔で語る。「それなら優勝チームを予想しようじゃないか。」ってことで、
マスター予想 アルゼンチン
僕予想 ブラジル
早くも負けちまった。…だけど、相手に花を持たせようと思った思慮深い大人の采配であったことはわかっているよな、マスターよ。明日の朝はボール触っていない時のチンタラしたメッシを楽しもうじゃないか。
追記 “とあるバー”とは、こちら。